2008年4月29日火曜日

松井秀喜の味のある2種類の1打点*2~ファンは溜飲を下げたがMattyの評価は上がったか?~

今日のCLEの先発もレフティだが、ヤンキースのバッターとは対戦したことがない。
ジラルディは2試合連続で欠場していた松井を6番レフトで先発出場させた。

松井は最初の2打席は内野ゴロに倒れたが、第3打席は同点に追いついた後の
1アウト2,3塁で回ってきた。

‘Man on 3rd, <2 out’では世界最強の松井の登場だ・・・(^。^)

そして今日もあっさりと勝ち越しとなる1塁ゴロを決めた。
どうすれば3塁ランナーを生還させることができるか、最も確率の高い方法を考え、
それを実行しているのだろう。

打った瞬間の顔は条件反射的に‘シマッタ’だが腹の中では‘ヤッタ’といった感じだ。

松井だと実に簡単に見える‘最低限の仕事’だが他の選手だとかなり苦労している。
このシリーズだけでも第2戦の同点で迎えた9回1アウト1.3塁の絶好のチャンス、
ジーターがゲッツーに倒れ、その裏サヨナラ負けを食らう。
あそこで普通に1点入れていれば、リヴェラ投入で勝てた可能性が高かった。

もともと不得意なA-Rodも昨日は1アウト3塁で三振、
今日も初回1アウト1,3塁のチャンスでポップフライと‘本領発揮’だ。

最後はバットに当てずに自らの身体に当てて‘仕事’をする・・・(>_<)

そのせいかどうかはわからないが、痛めていた太腿を悪化させ途中で退き、明日の出場は難しいらしい。

松井は貴重な決勝の打点は稼いだがそのまま終わると3タコになり、連続ヒットの記録も途切れる。
ここでしぶといのが今年の松井でタコ試合が極端に少ない。

漠然と4打席目はヒットを打ちそうな予感があったが、8回2アウトランナー1塁で打ってくれた。

2ストライクと追い込まれた中での3球目、快音を残し見事なラインドライブを描いて右中間へ。
ライトが追い付く間もない速い打球で、俊足デーモンが1塁から楽々とホームイン。

スタンディング・ダブルで打点1、これまた貴重なインシュアランス・ランを叩き出した。
松井はベース上でベンチ方向を見詰めながら口元を引き締め納得した様子で大きく頷いた。

‘ヒデキさん、かっこいい~’

新妻がこの試合を観ていたらそう思ったに違いないが、ファンとしても今日の活躍は溜飲が下がる。

絶対勝ち越したい場面での確実な1打点、そして長打を打たなければ点にならない場面での1打点。

状況に応じた味のある1打点*2だ・・・(^。^)

ところでジラルディは今日の試合を通じてMattyの評価を上げただろうか。
まさか自分の起用方法を自画自賛しているだけなんてことはないだろうな。

オマエは黙って毎日マツイの名前をオーダーの真ん中あたりに書いてればいいんだよ・・・<`ヘ´>

松井ファンのそんな声が聞こえてきそうだ・・・(^。^)

正直、私も同じ感じだが、ここで図に乗り過ぎると思わぬ‘逆襲’に合う可能性もあるので
ほどほどにしている。

2008年4月28日月曜日

松井秀喜2試合連続欠場で見出しを‘飾る’~レフティvs.レフティに拘るジラルディがブルペンに左腕ゼロの怪~

松井秀喜は前日に続き今日もラインアップから外れた。
今日のCLEの先発は去年のサイ・ヤング受賞ピッチャーのサバシアで、
松井は過去9打数ノー・ヒットとまったく打てていない。

それでも好調な松井を2試合続けて使わないのは‘奇異’に思えたのか、
公式の記事の見出しを‘飾った’。
A-Rodやジーターと違い相当なことが無いと松井が見出しになることは無い。

Matsui rests as Yanks counter lefty

そこでジラルディがこう語っている。


"We're using our right-handed hitters against C.C.," Yankees manager Joe Girardi
said. "You don't like to sit a guy like Matty for two days, but with all of the
lefties we have, it's going to happen once in a while. We're seeing five lefties
in six days, and it makes it kind of difficult. Matty's going to get a ton of
at-bats."
普段松井に対して余り好意的とは言えない現地のヤンキース・ファン達も2試合続けて
マツイをベンチに置くことには納得がいかない様子だ。

サバシアで休ませるなら昨日は逆に出場させるべきだったろう・・・<`ヘ´>

‘相手がレフティだから右打者を使う’
安易だがよくある作戦ではある。

今日もジオンビの代わりにダンカンを使い、DHにエンズバーグを起用した。
今年不甲斐無いスタートを切ったサバシアが本来の力をみせたこともあるが、
この右打者ふたりで7タコだった。

書いたもののソースはないがシーズン最初の頃のYESの放送の中で
こんなやり取り(多分マイケル・ケイとフラハティ?)を聞いたことがある。

ジラルディはブルペンに‘ベストな8人のピッチャー’を置く主義で、
それが左腕か右腕かについては特に拘りはない。

それを聞いた時はレトリックとしては面白いと思ったものだ。

唯一の左腕だったトレーバーが降格して、今のヤンキースのブルペンにレフティはひとりもいない。

ところがこのジラルディがバッティング・オーダーを組む時は
‘ベストな9人の選手’という主義ではないらしい。
相手ピッチャーがライティかレフティかによってこれだけ大きな影響を受けて、
文字通り‘右往左往’してオーダーを決定しているのだ。

凡人のナリポンにはこのジラルディの発想は単に一貫性がないとしか思えない。

まるで‘男の価値は学歴なんか関係ない、すべては実力主義’が持論の親父が、
自分の娘の結婚相手になると‘やっぱり男は高学歴じゃないとな’と言っているような感じだ。

2008年4月26日土曜日

松井秀喜は‘鬼門’の4号HRを‘最速’でクリア~チベット問題よりペティット問題~

ホームランの最も出やすい球場を離れ、今日からはCLEとの4連戦だ。

世の中はチベット問題に揺れる聖火リレー@長野に注目しているみたいだが、
私は自分の日常であるヤンキース戦をネット観戦。

試合はHR合戦になった。
両チームで5本、合計10得点のうち8得点がHRによるものだった。

その中に松井の4号ソロHRもあった。

最近は‘ルーティン’の1日1本のヒットは打っているが、
HRが出るイメージのバッティングとは少し違う印象だった。

やっぱりこれが4号の壁か・・・(-_-;)

今日の最初の2打席は正真正銘の凡退。
それが第3打席目、高々と打ち上げるとライトスタンドへ‘一曲線’

今日の実況はCLE側の‘偏向放送’だった。
自軍の場合は‘This one is gone!’とはしゃぐのに松井のHRは
‘This one is not coming back.’ってなんだよ・・・<`ヘ´>

今まで何度も‘鬼門の4号’と書いてきたが歴史的にみると本当にそうなのだ。

4月中に3本のHRを打ったことは2度ある。
2005年と2006年だがどちらも3号HRを早々と4月8日に打っている。
但し、4号が出たのは2006年はほぼ1ヶ月後の5月4日、2005年はなんと5月31日だ。

それが今年は3号が4月16日で25日に鬼門をクリアした。
勿論、松井にとっては‘最速’となる。
チーム内HR王は今日2本打ったジオンビで5本だ。

試合は6-4でヤンキースが敗退。
この前のオフを使ってケネディと入れ替わって登板したペティットは今季1被弾しかしていなかった。
それが今日は2アウトランナー無しから2被弾、4失点して逆転されたから痛い。
ペティットで試合を落としたのは問題だ。

チベット問題よりペティット問題とは我ながら民度が低いけど・・・(>_<)

昨日の記事で触れたブルーニーだが、右足の靭帯を痛め手術が必要、今季絶望の可能性が高い。
減量して勝ちパターンの起用で頑張っていたのに残念だ。

2008年4月25日金曜日

雨降って‘ジラルディ’固まる~ヒューズ降板の陰にマーリンズ監督時代のトラウマ?~

スイープを狙ったヤンキースはチェンバレンで9回裏にサヨナラ負けを喰らった。

今日の試合を観ていた多くの‘素人’には先発のヒューズの降板が解せなかったに違いない。
勿論私もそのひとりだ。

雨で開始が遅れたが2イニングを被安打1の無失点、投球数は23、
おまけにチームは3点先制していたから待望の初勝利のチャンスだった。

それが再び雨で中断し51分後にマウンドに上がったのはヒューズではなくオーランドルフだった。

少なくともSTでの使われ方を見れば彼はロング・リリーフ担当ではなかった。
ラズナー、カーステンズ、或いは井川がその候補だったが、彼らがいないので仕方なく
その役を担っているという感じだ。

その彼が最初のイニングは軽快に抑えたが、2イニング目につかまり5失点、
あっさりと逆転されてしまった。

こうなるとヒューズの降板に疑問を抱いていた連中は一斉にジラルディ批判を始める。

あのままヒューズで良かったじゃん、ヘボ監督め・・・<`ヘ´>

私が愛読しているヤンキース番記者のブログでも、読者からのメールが殺到したらしい。

それに答える記事の中に興味深いものを見つけた。

ジラルディがマーリンズの監督を務めていた2006年、9月12日のメッツ戦で当時22歳の投手、
ジョシュ・ジョンソン‘Josh Johnson’を雨で82分間の中断の後も‘続投’させた。

ジョンソンはこの登板を最後に故障してこのシーズン(12勝7敗)を終えた。

2007年の6月に復帰するが一度も勝つことなく夏場にはトミー・ジョン手術を受けなければいけなくなる。

この時にマーリンズのオーナー、ジェフリー・ ローリア‘Jeffrey Loria’がジラルディを批判したらしい。

雨の中断後の登板であいつは壊された・・・(-_-;)

ジラルディとこのオーナーとの間には確執があり、それが監督を1年でやめる原因になっている。

だからこのオーナーの謗りを鵜呑みにするのは禁物だが、
事実として‘近因’となってしまっているから無視もできないとも言える。

まあ今日のヒューズ交代がジョンソンの二の舞を避けるためだったのかどうかは知る由もない。
ただ、これは傾向としてあるのではないか。

雨降って‘ジラルディ’固まる・・・(>_<)

覚えているだろうか。
試合前から雨の懸念があったKC戦。
ジラルディは試合の成立を危ぶみ急遽先発予定のケネディに代えてブルーニーを登板させた。
結果的にはケネディに途中から3イニングを投げさせるから、チグハグに見えた。

因みにケネディは23歳、若手には優しくするのが流儀なのだろうか。

若手の先発投手、降雨でトラウマが蘇り色々と考えてしまう?・・・(@_@;)

あの試合で言わば‘捨て駒’にされたブルーニーとファーンズワース。
ブルーニーは前の試合の守備で右足を痛めてDL入りの可能性が高い。
ファーンズワースは今日の試合1イニング投げたが、最後マウンドで滑りながら三振を奪い、
笑いを誘ったまではよかったが、試合後肘に違和感を覚えたとのこと。

ピッチャー関連のロスターで動きがありそうだ。

因みにこれはナリポン流妄想の極致だが、
ジョシュ・ジョンソンの背番号は‘55’で誰かさんと同じだ・・・(>_<)

2008年4月24日木曜日

今日のムースは‘良いムース’~ポサーダ様がジラルディを制して続投を指示?~

ヤンキースはア・リーグ中地区首位のCWSに連勝した。

今日先発のムースは過去の4回の登板で良い結果が出たのは1回だけで、批判の対象になっていた。
チェンバレンの先発転向を提唱するハンクからも嫌味を言われていた。

そのムースが今日は‘良いムース’だった。
7回被安打4、ソロHR2発で2点失ったがそれ以外は無難に投げていた。

見どころは7回、2本目のHRを打たれた直後にジラルディがマウンドに向かった時だ。

思い返せば、BOS戦でジラルディがマウンドに向かい、マニーとの勝負を‘決断’し、
それが裏目に出てからムースはおかしくなっていたのだ。

ジラルディはブルペンの方を指差し、交代を指示したように見えたが、
その瞬間ポサーダが激しく叫びながらそれを‘制止’した。

なんと偉そうなポサーダ様・・・(>_<)

結局、ムースは続投し2球で3アウト目を取った。

ベンチに戻ったポサーダは監督と話し他の選手相手にもしゃべりまくっていた。

試合後の説明では単なるコミュニケーションミスだったらしいが、
何ともポサーダらしく見えた。

まあ、今日のポサーダは5打数4安打2打点、自身初となる1試合ダブル3発で
‘鼻高々モード’のせいもあったが・・・(^。^)

ポサーダとモリーナがどちらも元気ならばムースの相手はモリーナという‘女房関係’は
今後どうなるのだろう。

kidとは一味違うことを示したムースは‘良いムース’と‘悪いムース’を繰り返しながら
今シーズンもダラダラと10勝はするのだろうか。

明日はそのkidのひとりであるヒューズでスイープを目指す。

2日目の4番DHの松井はどこかルーティンな感じで1安打は死守し、四球も選んだ。
HRの出やすい球場とは言え、今日は強い逆風だったらしい。

明日打っちゃえ・・・(^。^)

2008年4月23日水曜日

ヤンキース‘浮動の4番’松井秀喜の前でアブレイユが‘大掃除’~外野4人衆が3HRで並ぶ~

A-Rodが太腿を痛めて出場が危ぶまれた時ふたつのことを考えた。
ひとつ目は夫人の出産だ。
‘シンシアさん、どうせならこの間を利用して出産してくれ’
これは見事に叶った。

二つ目はA-Rodが抜けた場合、アメリカ流クリーンアップである4番を誰が打つか。
‘今季8番スタートの松井が4番の座を実力で勝ち取ってくれ’
これも今日見事に叶った。

どうせエロが留守中の‘浮動の4番’に過ぎないが、何度も書いているように今年の松井の
シーズン前の評価からすればこの‘昇格’を見てみたかった。

4番松井といえば去年印象深い試合があった。
7月5日のMIN戦で8回の裏に勝ち越し2ランHRを放ったのだ。
記事の見出しも、一面もエロの代役の松井が飾った。

今季‘初出走’のヨバンマツイが2ラン決勝弾で初カーテンコール

今日のラインナップを見ながらふと‘夢よもう一度’と思っていた。

実際の試合は3番アブレイユがヒーローになった。
1点ビハインドで迎えた7回、1アウト満塁のチャンスでジーターが三振して嫌な感じになった後だ。
アブさんの打球はレフトの頭上を襲うとこれがなんとスタンドイン。

さすが、狭さがウリのセルラー・フィールドだな・・・(^。^)

打った相手はあの元ヤンキースのドーテル君だ。

このグランドスラムはまさに‘大掃除’で、塁上のランナーは‘クリーンアップ’されてしまった。
アブさんはこの球場の鬼で、14試合で6HRを打ち打率は4割を超えているらしい。

別に4番松井が不振だったわけではない。
第1打席では持ち味の最低限の仕事の状況で‘小掃除’を行い先制点を‘転がり出して’いたし、
ヒットを1本打った後は1死球、2四球で出塁した。

8回にはデーモンも3ランHRを打った。

これで‘外野4人衆’は全員HRが3本で並んだことになる。

先行していた松井としては是非この‘出やすい球場’で‘鬼門の4号’をクリアしてもらいたいものだ。

このCWSとのシリーズはBS-iがライブ放送している。
松下賢次ばりの絶叫アナ戸崎とアルコール検査をすれば引っ掛かりそうな大魔神の主音声を
無視すれば、映像はネット中継より遙かにマシだ。

ところで、メジャーの試合開始時間はジャストというより‘端数’がつくことが多い。

このシリーズはすべて東部時間8時11分スタートだが、このからくりが実況を聞いていて判った。
これは中部時間だと7時11分になるが、コンビニの‘7-Eleven’(向こうではこう表記するらしい)が
仕掛けたとのこと。

さて、明日からの2試合どっちのファンが‘いい気分’になれるか・・・(>_<)

2008年4月21日月曜日

ヤンキース、20連戦の最後で連敗を止めて10勝10敗は‘Joe出来’か?~過去5シーズンと遜色はないが・・・~

3連敗中のヤンキース、特に昨日は‘非の打ちどころのない’負け方だった。

今日は2度のrain delayで水を差された以外は完勝だった。
5回途中までパーフェクトのペティット、エロと松井の連続ダブルで取った2点に、
時々働いて批判をかわすデーモンの2ランHRが出てほぼ決まり。

9回にはジーターがこの日2本目のダブルでダメ押し。
因みにはジーターはトリプルを既に2本打っているのにダブルを今日初めてだった・・・(>_<)

エロがジーターと同じ大腿四頭筋に痛みを感じて代走を送られたが、今後数試合は欠場の予定だ。

これで開幕以来の通算成績は10勝10敗のイーブンになった。

まあこんなものかな~ってな感じだ。

負ける時はほぼ負けるべくして負けているし、
勝つ時は僅差でも終盤のチェンバレンとリヴェラが鉄壁だったからリードを保てた。

強いて言えば今でも‘語り草’になっている、マニーを歩かせずにムースと勝負させたジラルディの一件か。
あれで試合を逆転されただけでなくムースに‘後遺症’が残った。

因みに過去5シーズン、そう松井が加入した2003年以来の開幕20試合の成績を調べてみた。

2003年 17勝3敗
2004年 9勝11敗
2005年 9勝11敗
2006年 11勝9敗
2007年 8勝12敗

2003年は異様な強さだが、それ以外は5割付近をふらついているだけだ。

こうしてみると今年の成績は特に遜色なく監督就任1年目のジラルディとしては
‘Joe出来’とも言えなくない。

但し去年までのJoeは少なくともプレイオフに進出することにかけてはまさに‘請負人’だった。
前半戦でどう躓いても最終的にはどこかで‘豪脚’を見せて権利取りをしてくれた。

ジラルディは1年の監督経験、最優秀監督に選ばれたとはいえ勝率は5割に満たない成績だった。

要するに今は悲観も楽観もせずに、すべてはこれからということだな・・・(^。^)

個別の選手について少し書くと、最大の批判の対象になっているのは野手で言えばジオンビだ。

今日も1アウト満塁のチャンスで併殺打を打った瞬間、現地の掲示板は罵詈雑言で溢れた。

‘あいつを打席に立たせるくらいなら、ネコでも立たせておけ。ストライクゾーンが狭い分、もっと出塁出来るだろうし、足もあいつよりは速いから併殺にもならないだろ’

同様に期待に応えていないデーモンやカノーの打率は身長の高い人、低い人だが、
ジオンビの場合はメタボ親父のウエストと言った感じだ。

投手陣に関して言えば先発は実質2本柱だ。
もちろん3勝ずつ挙げている王とペティットだ。
ムースは不安定だし、ヒューズとケネディは都合8登板でまだ勝ち星が無い。

ふたりのkidsをローテーションに入れるのはそもそも方針として無理があるのではという意見も多い。

休養日を利用して‘人事異動’があることは多いから何か動きがあるかと思いきや、
早々と発表になった先発予定ではペティットを繰り上げただけで5人衆のメンツは不変だ。

ひょっとしてI.K. out, K.I. inぐらいあるかなと思っていたが・・・(-_-;)

松井秀喜は20試合を終えて3割2分3厘、3HR、9RBIだ。
打率と出塁率(0.405)ではチームトップだ。

シーズン前に松井を軽視したジラルディにとっては思わぬ‘誤算’だったろう・・・<`ヘ´>

個人的にも今年は‘タコ試合’の少なさに驚いている。

願わくは松井にとっては‘鬼門の4号HR’を早く打ってもらいたい。
今日のダブルは惜しかった。

今年は燃えないとか言いながらも、この病人には他に没頭できることも無く、
結局1試合も欠かさずライブで観ている。

明日はお休みで、ポジションが完全にSQなディーラーのように少しほっとしている。

2008年4月17日木曜日

BOSとの‘点の取られあい’合戦を制したのはNYY~‘無打点男’松井秀喜は‘韋駄天’と‘イナバウワー・キャッチ’で魅せた~

この試合、前半のグタグダ振りは酷かった。
スコアを見れば逆転、逆転の‘点の取り合い’で面白そうだが実際に観戦していると
‘点の取られあい’と言った感じで疲れた。

球審Tim Mcclellandの‘slow call’‘ late call’もグダグダの一因。
あれじゃ、ファンも選手も苛立つだけだ。

両チームの先発投手が締まらないとあんな感じになるのだろう。

特に今年は絶好調で前回のBOS戦の登板では完封勝ちした王が1週間も経たないうちに
‘別人’になってしまったのは驚いた。

キャッチャーが‘初対面’のモーラーだったのが影響したかとも思ったが、
それ以前に投球内容が悪すぎた。

試合の経緯を細かく書く気がまったくしないが、結果的には15-9でヤンキースが勝った。

松井秀喜のチーム内四冠については、ナリポンの予言通りに‘1日天下’になってしまった。

1回裏の攻撃でアブレイユが2ランHRを打って打点を9とすると、
すかさずA-RodがソロHRを打ってHRを4、打点を9とした。

松井は4打数2安打しながらチームの先発メンバーの中で唯一の‘無打点男’だった。
8回の攻撃、1アウト2,3塁という‘よだれジュルジュル’の場面で
打点は追いつけるかと思ったが敬遠されたしまった。

デーモンが代走になったためにこの日の3得点目も幻となった。

しかし‘無打点男’は他の場面で魅せてくれた。

先ずは下の写真にある‘イナバウワー・キャッチ’だ。

matsui-2008-04-16-1



そしてもうひとつは1塁からポサーダのダブルで一挙にホームインした‘韋駄天松井’だ。
3塁を回ると実況のマイケル・ケイも興奮してくる。

Here comes Matsui.

タイミングは際どかったが華麗にスライディングすると

He is…………..SA------FE!!
‘aggressive base running by Matsui’‘ aggressive coaching by Bobby Meacham’

松井が打ってマイケルの絶叫を聞くことはたびたびあるが、
走塁でここまでマツイの名前が連呼されるのは極めて稀だ。

大変なのは思いがけない激走を強いられた松井だ。
ベンチに戻ると、相撲で取り終えたばかりの力士がインタヴューを受けている時と同じように
完全に息があがってゼーゼー状態だった。

ヤンキースの投手陣は6回以降無失点に抑えたが、目立ったのは勝ち投手になったホーキンスだ。

最初の頃メタメタに打たれて一時はERAが30点台だったが、その後は無失点で使える奴になっていた。

それでもファンからブーイングされていたのは‘背番号21’に問題があったのだ。
‘#21’はポール・オニールがつけていた番号でファン達にとっては‘準・永久欠番’らしい。

ややファンのエゴを感じるが、ホーキンスも無視できずに今日から‘#22’に変更した。

今日の観客達の歓声は彼の好投だけではなく、この‘改心’に対するものも含まれていたかもしれない。

乱戦を制して今季の対BOS戦は2勝2敗のイーブンになった。
明日の試合も勝って是非勝ち越したいものだ。

次の対戦はなんと7月の上旬までない。

2008年4月16日水曜日

無冠の松井秀喜が一夜にしてチーム内三冠王を奪取~今年のリヴェラは‘別人42号’~

いやぁ、昨日の記事で勝手に松井のホームランを期待したがそれが見事に実現した。

前日の試合ではチームは15安打8得点4HRと今季一番の爆発を見せたが、
松井はパーティーに参加できずに5タコだった。

但しその内の2本のライトフライは打球自体の感じは悪くなかった。

そして今日の第1打席でセンターの右へ先制となる3号ソロHRを放った。

ヤンキースが苦手とする先発ジャクソンから奪った貴重な一発だ。

このHRでA-Rodと並び先ずは一冠を奪取。

ただその後先発のペティットが3回裏に2アウトから2点失い逆転を喰らってしまう。

松井のHRを生かす意味でも勝ちゲームにしたいよな・・・(^。^)

するとすかさず4回の表にアブが歩き、エロがダブルでノーアウト2,3塁という大チャンスで
松井に打席が回ってきた。

マツイと言えば現地でも言わずとしれた‘Man on 3rd, < 2 outs’のKingだ。
今日もバットを折りながら1塁へソフトなゴロを見事に転がした。
3塁ランナーがホームインして同点になっただけではなく、2塁ランナーも楽々と3塁へ進んだ。

この打点でA-Rodと並び二冠を達成。

ここでジャクソンのワイルドピッチが出てエロが生還して勝ち越した。

松井があそこで犠牲フライを打っていれば打点は付くし打率も下がらない。
それを敢えてソフト・グラウンドボールで確実に3進させたことが生きた。

実質松井の勝利打点だな・・・(^。^)

そして第3打席はセンター前にきれいに弾き返した。

これで打率が1位になり見事に三冠王に輝いた。

その後2打席は凡退するが、打率はチーム首位をキープした。

実はESPNの‘New York Yankees Batting Statistics – 2008’で分るように‘四冠’とも言える。
OBP(出塁率)でもチームトップなのだ。

HRとRBIはA-Rodとタイなのに松井が‘優遇’されている理由はわからないが、
松井秀喜様の‘神々しいお顔’が4つも並んでいるのは壮観だ。

今のうちに見ておかないと、きっと‘一日天下’だから・・・(>_<)

チームは5-3で勝利した。

チェンバレンがいない穴はこっちが拍子抜けするほど‘不安なく’ファンズワースが埋めて、
最後はリヴェラがこれまた無難に抑えた。

今日はいわゆる‘Jackie Robinson Day’でMLB全体で相当な数の‘ニワカ42’が生まれたが、
やはり‘ホンモノ42’はリヴェラだけだ。

去年の4月のリヴェラを覚えているだろうか。
初SVを挙げたのは何と9試合目の4月28日だ。
4月のERAは10.57とまさに‘天文学的’だった。

それが今年は6試合に登板しERAは0.00、SVは5個でひとつの失敗も無い。

まさに去年とは‘別人42号’だな・・・(^。^)

今回のロードをイーブンにしたヤンキースはホームに戻りBOSと戦う。

2008年4月15日火曜日

悪材料だらけのヤンキースが‘身長打率バッター’カノーの代打HRで辛勝~ここかと思えばまたまたあちら♪~

KCに続きBOSにも負け越したヤンキース、3連敗は阻止したいと思っていたが、
試合前に幾つかの‘悪材料’が飛び込んできた。

・チェンバレンは親父さんが倒れて急遽ネブラスカに帰郷
・ホセ・モリーナがハムストリングを痛めて出場不可能

ポサーダも肩痛のためスローイングが思うように出来ないために、
急遽3Aからチャッド・モーラーを呼んだ。

恐らくその枠を確保するためにベテミットは‘急病’になりDL入りをした。

まあ内野手はゴンザレスが良い働きをしているから関係ないけどね。

ジョバがいないのとモリーナが欠けるのは素直にチームにとって痛手だ。

しかし‘悪材料’が即‘売り’かといえば、短期的には案外そうでもない。

実際試合が始まると完全にヤンキースのペースで4回を終わって7-2と楽勝ムードだった。

ずっと寝ていたデーモンが覚醒し、ちょっと寝ていたA-Rodが得意の数字合わせをし、
病み上がりのジーターも働いた。

この展開じゃそもそもチェンバレンなんて必要ないな・・・(^。^)

誰もがそう考えたのがいけなかった、

7回の裏のTBの攻撃、先発のイアン・ケネディを打球が襲った。

結局そこでマウンドを降りるがその後トレーバーとブルーニーが打たれてなんと追いつかれてしまう。
今日は今季初勝利を挙げられると思っていたI.K.にとってはショックだったに違いない。

あぁ~、ケネディー家の悲劇のシナリオだな・・・(-_-;)

試合の流れではヤンキースは極めてヤバイ感じだ。

ところが8回の表の攻撃でこの日初めて先発を外れていた‘身長打率バッター’カノーが代打で登場。

特大の今季1号勝ち越しHRをぶっ飛ばした。

試合前ラインアップから外されたことを知ると、ベンチで他の打者の打撃をみて勉強します、
と言っていたらしい。

まさに普段の‘不勉強’を証明する形になったな・・・(-_-;)

その1点をちゃっかり勝ち投手ブルーニーと今季完璧リヴェラで守り、
楽勝から一転辛勝のゲームをものにした。

カノーは代打での成績は8打数4安打(HR2本)と抜群だ。
あのまま楽に勝っていたら出番はなかっただろう。

何れにせよ、ヤンキースで今シーズン全試合スタメンを続けているのはA-Rodだけだ。

そのA-Rodも近々あのシンシア夫人が第2子を出産するために、数日チームを離れるらしい。

去年は例のストリッパーとの浮気騒ぎで離婚必至とか言われていたのに、
懐妊していたとは知らなかった。

おまけに‘逆算’するとシンシア夫人の‘Fxxx YOU Tシャツ’事件のすぐ後に‘着弾’した?・・・(@_@;)

今日の結論としては人生は何事もこれだな。

‘ここかと思えばまたまたあちら浮気な人ね♪’・・・(^。^)

今日の松井秀喜も‘浮気’だった。
不調組が活躍したのに反して5タコだった。
打った瞬間は‘入るか?’‘イッター’という当たりがあったがどちらもフェンスを越えなかった。

チーム内三冠王が今日で無冠になってしまった・・・(-_-;)

じゃあ、明日はHRを1、2本をお願いしましょうか。

そういえば、チェンバレンが帰郷に使ったのはジーターのプライベート・ジェットだそうだ。

2008年4月14日月曜日

Clueless Joe~Torreに続きGirardiが2代目を‘襲名’~

‘clueless Joe’という呼び方は、1995年のオフにヤンキースがJoe Torreを次期監督に決定した時に.
ニューヨークのマスコミが‘命名’したものだ。

clueless
[形] 1 ((略式))〈人が〉無知な, どうしようもない. 2 手がかりがない, 跡を残していない(trackless).

シーズン途中でSTLを解雇され、NYM,ATLに続き監督としての実績に乏しい男を
何故起用したのか大方の世論としては理解できなかったのだろう。

そのTorreの後任として今季からヤンキースの監督に就任したJoe Girardiを
2代目の‘clueless Joe’と呼ぶ動きが出てきた。

Daily NewsのBill Madden氏がBOSとの第2戦目の敗戦を受けて、
勝手に2代目を‘襲名’をさせたのだ。

6回の裏、2-1でヤンキースが1点リード、1アウト2,3塁の大ピンチで
先発のムースは絶不調の黒豚君から三振を奪う。

2アウト2,3塁で迎えるバッターはマニー・ラミレスだ。

実況のFOXも私もそして多くのファンが敬遠の可能性、いや‘必要性’を感じたに違いない。

ここでジラルディがマウンドに行きムースと話をした。

その会話の結果が何であるかはっきりしないまま、マニーは‘結果’を出した。

初球をいつもの大きなスウィングで叩くとセンターの右への文句なしのダブル、
あっさり逆転されてしまった。

だから、歩かせろよ・・・<`ヘ´>

世界中の多くのヤンキースファンがそう思ったに違いない。

試合は途中2時間20分の降雨中断を経て4-3でヤンキースが負けた。

試合後、誰もが知りたがったのがジラルディとムースが何を話したかだ。

どっちと勝負したい?と監督に聞かれて、ムースはマニーとの勝負を選び、
ジラルディがそれを‘尊重’した。

これが‘clueless Joe’を‘襲名’する大きな理由になった。

ラミレスの後のユーキリスも恐いバッターではあるが、マニーの持つ数字、
そして何より先制の‘VOLVO直撃弾’を打たれていることを考えれば、
監督が敬遠を決断して指示すべきだったと批判している。

そもそもピッチャーが自分で敬遠したいとはなかなか言わないだろ・・・(-_-;)

因みにdaily newsのオンラインの投票でも監督を支持している人は少数派だ。

Poll Results
Should Joe Girardi have let Mike Mussina pitch to Manny Ramirez?

Yes 18%
No 82%


確かに攻撃では犠牲バントも多用する木目細かさを見せているのに、
あの場面での‘勝負’は結果論ではなく解せない。

まあ、歩かせていたらユーキリスが打っていたような気もするが・・・(>_<)

個人的にはdaily newsのこの記者はジラルディがヤンキースの監督に就任した時から、
ある種の‘予定稿’として準備してこの日を虎視眈々と狙っていたような気がする。

デイリー・ニューズは、初代‘clueless Joe’のゴッドファーザー?としての意地もあったに違いない。

せっかく全米中継された松坂登板の第3戦が行われたのに、何故1日遅れでこんなネタを書いているか。

いや、今日の試合の‘予定稿’はあったが、使い物にならなかったからだよ・・・(>_<)

因みに初代は、メディアの批判を‘裏切る’ように1年目はワールドシリーズまで駒を進めた。
2代目のお手並みは如何?

2008年4月12日土曜日

ヤンキース、BOS初戦は‘静かな勝利’~王は完璧、ジェイソンは自ら呪縛を解く決勝弾~

KCのスィープをなんとか免れてフェンウェイに乗り込んだヤンキース。
両チームとも5勝5敗で迎えた初戦はヤンキースが4-1で勝利した。

一言で言えば‘静かな勝利’だった・・・(^。^)

雨が降っていたせいか、93球で完投を果たした王が相変わらず無表情だったせいか、
BOSの打撃陣がヒット2本と文字通り‘音無し’だったせいか・・・。
或いは途中まで副音声のヴォリュームがやけに小さかったせいもあったかもしれない。

今日の主役は勿論CMW(Chien-Ming Wang )だ。
王にしてはやたら外野フライが多いのが目立ったが安定感はあったし、
課題の100球肩を回避する省エネ投球は圧巻だった。

アブレイユが取り損ねたHRがなければ完封、最終的には最後にバントヒットを決めらるが、
ノー・ヒッターも夢ではないピッチングだった。

これで開幕以来の3連勝でERAも1.23と抜群だ。

決勝打を打ったのはジオンビだ。

常連さんのジオンビファンには昨日コメントで指摘したが、ここ7試合ジオンビが出ると負け、
出ないと勝つという‘ジェイソンの呪縛’が有効だった。

そのジオンビは同点の7回表の先頭打者。
打率はちょうど0.05だった筈だが、YESの実況席では打率を上げる意味も含めて
シフトの‘ホール’を狙う3塁線へのバントをしたらどうかと話していた。

‘あわよくばダブルもあるぞ’‘そうだよな~’と盛り上がっていた。

それがHRを放つと‘バントより遙かにマシだった’と反省の御様子・・・(>_<)

結果的には‘ジェイソンの呪縛’は自らのHRで解いたことになった。

他に目立ったのはホセ・モリーナだ。
ポサーダが肩を痛めていることから出場機会が増えているのは事実だが、
この男が現在ア・リーグの‘ミスター・ダブル’なのだ。

今日も2本打って通算6本、足で稼げる筈もないから全部正真正銘のダブルだ。

ポサーダより打力で劣るのがデフォと思われているが、打率も0.346とポサーダの0.250より上、
これは嬉しい‘誤算’だろう。

ホせ・モリーナは体型もいかにも伝統的なキャッチャーだし、顔もどこか癒し系だ。
いつも殺気立っているポサーダより遙かに親しみが持てる。

いまや不動の5番になった松井秀喜、KCのシリーズではイマイチ冴えなかったが、
今日は元気だった。

静かな戦いの中で、両チームの初ヒットとなった当たりは快音を残し、2本目のヒットとなったダブルは
グリーンモンスターを直撃した‘ゴン・ショット’だった。

ラミレスの神業処理がなければ、1塁にいたA-Rodが生還してRBIを稼げたかもしれない。

まあ、RBI争いをしているエロはどうせ自重したかな・・・(-_-;)

2008年4月9日水曜日

‘盗塁’憐みの‘例’~今季8試合でヤンキースの盗塁は何個でしょうか?~

ヤンキースが負けた日には基本的に書かないことが多いが、
今日は試合を観ていて呆れてしまったことがあるので手短に書く。

Q.今季8試合を終えてヤンキースの総盗塁数は何個でしょうか?

A. 0個

Q.今日の試合でKCの盗塁数は何個でしょうか?

A. 5個


そうなのだ、憐れなことにヤンキースは今季まだ盗塁がゼロ。
確かに出塁したら絶対盗塁を狙いそうな選手はいない。
実際、盗塁の成功はゼロだが失敗も2で、ジーターとアブレイユが1個ずつだ。

リードオフマンのデーモンは試みてもいないということだ。

一方今日の対戦相手のKCには憐れなことに1試合で5個の盗塁を許した。

これを‘盗塁’憐みの‘例’という・・・(>_<)

ポサーダは走られ放題。
KCのリードオフマン、ガスライトは3個の荒稼ぎだった。

‘生類憐みの令’を守ってランナーを‘殺生’してはいけないとでも思っているのか・・・(-_-;)

まあポサーダは初のDL入りも必至と言われている程、肩の調子が悪く、
2塁カバーに入るのもジーターではなくベテミットという不運もあったが、それにしても酷い。

日本ハムの監督からKCの監督に就任したヒルマンはホームでのデヴュー戦を見事に飾った。
日本ハム時代の采配を詳しくは知らないから何がヒルマン流なのかはわからないが、
積極的な走塁は目立った。

少女肩とも揶揄されるデーモンは仕方がないが、強肩のアブレイユ相手に打者走者が
躊躇なく2塁を狙う姿勢はやはり監督の方針なのだろうか。

スコアは5-2と3点差だが、それ以上に敗北感が漂う内容だった。

クリーンアップを打つA-Rodは球審のイジメに合う不運もあって4連続三振、今日は4K-Rodだ。

BOS戦の前にTBとKCが相手というのは一見‘ボーナス・ステージ’なのだが、
負け越しも大いにありうる感じだ。

KCとのシリーズは欠場が決まっているジーターだが、場合によってはDL入りの可能性もあり、
その時A-Rodがショートを守るかどうかが注目され始めている。

2008年4月8日火曜日

日本流誤用の‘クリーンアップ’競演でヤンキース快勝~‘5番松井効果’でオフェンスの不安も解消?~

昨日の試合後NHKが松井にインタヴューをしていた。
聞き手は去年までのちっこい人とは別人だったが質問内容は似たようなもんだ。
その中で使ったのが‘クリーンアップの役割を果たしましたね’という表現だ。

そうなんだよね、日本の野球ではクリーンアップと言えば3番、4番、5番のトリオを指す。

アメリカではラインアップの紹介の時でもわかるように4番打者ひとりを指す。

活字媒体はどうかと思いググってみると、もうてんこ盛り状態。

‘今季初のクリーンアップ’
‘クリーンアップ起用にこたえる猛打賞’

そういえば猛打賞もアメリカには無い表現だ。

まあ、いちいち目くじらを立てるなよ、と言われればそれまでだけどね。

でもマスコミのMLB担当者の中にも‘誤用’と知った上で敢えて‘日本流’にしているならいいが、
そもそも‘誤用’だと知らずに使っている連中がいそうな気がする。

ナリポン的にはできるだけオリジナルに忠実にありたい。
だからと言って‘インサイド・ザ・パーク・ホームラン’というのも何だかな~という気はするが、
‘クリーンアップ’の場合は呼び方の問題ではなく‘定義’の問題だから気になる。

ところで、今日のヤンキースの‘クリーンアップ・トリオ’は素晴らしかった。

3人で11打数6安打5打点、6安打のうち長打が4だ。

特にアブレイユはダブルが出てればサイクルの3打数3安打。

まあ、今日アブさんが爆発したのは、ナリポン閻魔帳によれば、
昨日松井がHRを打った時の喜び方が一番良かったからなんだけどね・・・(^。^)

お陰で松井(0.375)は打率部門ではアブ(0.400)に抜かれてしまった。

それでもエロと並んでいた打点争いでは一歩抜け出す勝負強さを見せ二冠王はキープした。

松井の最初の2打席、当たりは悪くなかったが凡退。
さすがに昨日の反動が出たかなと思ったが、その後は2打席連続のタイムリーを放って
‘クラッチ松井’を印象付けた。

特に4打席目はいわゆる2アウトRBIで、昨日2アウト満塁での三振を悔しがっていた分を
取り戻した感じだった。

打つだけでなく走塁でも‘珍しく’積極的なものを見せて(ショートゴロの間に2塁から3進)、
YESのケン・シングルトンに誉められていた。

前日は松井の2ランHRだけの得点だったが、今日は今季チーム最多安打(11)、
最多得点(6)を記録し、 開幕以来ずっと言われてきたオフェンスの不安も解消できそうな流れだった。

いかにも日本のマスコミが‘5番松井効果’を囃し立てそうな地合だが、
実際今日の打線を見ているとそういう気がしてくる。

松井の後を打つカノーにも昨日から復調気配がある。

最後のホーキンスはハラハラだったが投手陣は今日も頑張った。

STの時も‘よいムース’と‘わるいムース’があったが今日は完全に‘よいムース’だった。
前回はポサーダの故障で急遽モリーナに代わったが今日は予定通りのモリーナ先発で気分が良かった?

何れにせよムース登板の時は今後もモリーナが‘女房役’を務めそうだ。

あっちでは‘女房役’なんて表現はないよね。

TBに連敗してどうなるかと思ったが逆に連勝してシリーズはタイ、通算ではひとつの貯金にした。
20連戦のさなか慌ただしい移動になるが明日からはヒルマン監督になって好調なKCが相手だ。

ところでこの試合でジーターが途中交代した。
最初の発表ではstrained left quadriceps(左大腿四頭筋の張り)とあったが、
ESPNの記事ではstrained left groin.(左鼠径部の張り)なっていた。

あれ、これってジオンビと同じじゃん・・・(・o・)

そういえば去年の今頃は松井を含めてハムストリングスを痛める選手が続出し、
最終的にはトレイニング・コーチの解雇になった筈だ。

今年は変な‘伝染病’はやめて欲しい。

2008年4月7日月曜日

松井秀喜2号2ランHRでチーム内‘三冠王’~5番昇格は怪我の功名ではなくヤンキース勝利への光明~

今シーズン最も心地よく試合後のニューヨーク、ニューヨーク♪が耳に響いた

TB相手に2試合‘実力負け’していたヤンキースが今日は2-0で勝利した。

チームの全得点(2得点だが)を叩き出したのは松井秀喜のバットだ。
第2号2ランHRが先制弾かつ決勝弾となった。

今日は ‘松井のアレ’がなければ勝てなかったということになる・・・(^。^)

他に2本のシングルも放って4打数3安打だった。

たった6試合を消化しただけだが、松井秀喜は現在ヤンキース打撃陣で‘三冠王’だ。

HRの2本は単独1位、RBIの4はエロと同点、打率0.350はカブレラに僅かに負けていると思ったが、
カブレラは規定打席に達してない。

この三冠王が昨日までの5試合は7番、8番の下位を打っていた、否、打たされていた。

松井がこの試合5番に‘昇格’したのは指揮官が2日間高熱にうなされた中で
‘正気’に戻ったからではない。

5番を打っていたジオンビが左の鼠蹊部に張りを感じて出場できないからだ。

そんな他律的な事情だったが、松井はその‘昇格初日’に見事に結果を出した。

これで好印象を与えたことは間違いないし、松井の5番定着の可能性が出てきたと
松井シンパの私は簡単に考えてしまうが指揮官ジラルディはどうか。

今日は‘怪我の功名’ぐらいにしか思っていないかもしれない。

冗談じゃない。
まだ3勝しかしていないがそのうちの2勝は松井が‘決めて’いることを承知しているのだろうか。

松井の‘昇格’はヤンキース勝利への‘光明’なのだ。

チームは慎重だがジオンビは自分では大丈夫と言っているらしいから、近いうちに復帰するだろう。

その時に松井を再び‘降格’させるのだろうか。

早々とカノーの6番固定を宣言して自ら選択肢を狭めてしまったのも失敗だろう。

そう言えば昨日の試合、松井の打席の時にYESのマイケル・ケイが面白い話をしていた。
記憶もヒアリングも不完全だがこんな感じだった。


マツイは日本球界では勿論だが、ずっと主軸を打ってきたバッターで、今季8番を打つことに関してジラルディが直接コミュニケーションを取るためにマツイに訊ねたそうだ。
するとマツイは‘別にどこでもノー・プロブレム’と答えた。
でもマツイは日本では‘star’であり‘God’だからやはりプライドを取り戻したいだろう。

第1号はぎりぎりだったために‘ゴ~ン’としか言えなかったマイケル・ケイも
今日は 文句なしの‘セイヤ!’だった。

打のヒーローは松井ひとりだが、王、チェンバレン、リヴェラの完封リレーも見事だった。
特にジョバは最近見慣れてしまってやや不感症になっていたが、
今日の彼は去年のジョバ・ブームの興奮を思い起こさせるものがあった。

YESのヒーロー・インタヴューは何故かポサーダで王とチェンバレンの出来について語っていた。
その映像の背後に、NHKのインタヴューを受ける松井の小さな後ろ姿があった。

大方の予想以上の好発進をしながらも、自ら‘崖っぷち’と言い切る意識があれば慢心することなく、
これからも良いパフォーマンスを見せてくれるだろう。

いやぁ、今日はマジで気分がいいぜ・・・(^。^)

2008年4月5日土曜日

松井秀喜の記録に残る今季1号HR、記憶に残る拙い守備~ヤンキースは新生レ軍(笑)に大敗~

TOR相手にしぶとく勝ち越したヤンキースは、デ軍(笑)からレ軍(笑)に生まれ変わったTB相手に
4ゲームシリーズの初戦を戦った。

ヤンキース先発のケネディが球審との相性も悪く大崩れ、序盤で6-0とリードされた。
それでもその直後松井のライトポールの‘リスの住み家’を直撃するソロHRをきっかけに
一気に4点返して2点差に迫った。

当たりは決して良くなかったが、STでは1本も打てなかった松井が、
カブレラ、A-Rodに続きチーム3番目にHRを放ったのは嬉しい限りだ。

去年までのイメージで言えば終盤ブルペンが弱いTB相手だから逆転の可能性も大いにある。

ところがその後ゲームは膠着してしまう。

8回のTBの攻撃はソロHRで1点追加し3点差になった。
そして問題のシーンを迎える。

2アウトランナー無しでヒンスキーの一打はレフト松井を襲った。
間に合ったと思ったが‘半歩’及ばず、ボールをグラブに当てながらキャッチできない。
勿論、記録上エラーになるようなプレイではないが、他の選手なら捕れたかもと感じた人は多いはずだ。

ここから地獄が始まった。
新戦力ホーキンスが打ち込まれ、堪らずファンズワースに交代したが、あいつもダメ。

結局このイニング7点を失ってしまう。

松井があそこで捕球していれば1点で済んでいたことをYESのマイケル・ケイも責めている。
捕れなかったシーンがYES得意の‘これでもか攻撃’で何度も映し出される。

膝の故障以来レフトの守備力が疑問視されている松井だが、
今日のあのシーンは前日のトンネルとともに関係者やファンの記憶に残る。

打たれたピッチャーへの激しいブーイングの中には松井の拙い守備に対する不満もあったに違いない。

松井のファンとしてはまるで自分の子供がなにかやらかしてしまった少年野球の保護者の心境だった。

NHKも流石の大差で中継を打ち切り、今日の目玉の黒田の初登板にスイッチした。

そんな中、私は慌ててネット中継で最後まで見届けた。

‘幸いにも’ヤンキースは9点差のまま大敗した。

もし3点以上得点したら‘松井のアレ’がなかったらという議論が沸騰するかもしれない。

結果的には‘松井のアレ’は勝敗に関係なかったんだ、敗因は崩壊した投手陣だ、
と妙に自分を納得させていた。

我ながらつくづく‘小物の発想’だと思った・・・(-_-;)

いや、点差が開いたから主力を交代させた訳で、
3点差なら別の展開になっていたかもという突っ込みは禁止ね・・・(^。^)

風邪気味だったジラルディがついに今日は‘病欠’した。

松井の守備が‘目撃’されなかったと思うのは甘い。
恐らく枕元でYESの流すVTRが弱った大脳をグリグリと容赦なく襲い、
ベンチで見ている以上にしっかりと刷り込まれたに違いない。

2008年4月4日金曜日

興奮度ならヤンキースの2勝目より巨人の1勝目~みんなが今日もダメだと思った時こそが‘勝機’~

巨人は開幕5連敗で昨夜の6戦目も2-0でリードを許していた。

そこでナリポンの‘御託宣’が出た。

‘今日巨人が勝てるとするとみんなが今日もダメだと思った時だな’

我々夫婦は嘗ては熱狂的な巨人ファンだったが、私は2001年の長嶋監督引退以来急激に思いが薄れ、
松井の退団で完璧に脱巨人を果たした。

一方、妻は広くNPBファンを続け試合結果や順位を聞けばほぼ答えが返ってくる。
高校野球も彼女のテリトリーだ。

巨人は小笠原のHRで1点差にするがその直後に和田の3ランHRを浴び4点差にされた。

その瞬間、私は‘終わったな’
妻も‘これは決まりでしょう’

チョッと前の‘御託宣’に矛盾する感じもあるが私自身が負けを確信していた。

それでも自室に戻った後もパソコンを弄りながら‘脇見観戦’を続けた。

するとどうだろう、7回の巨人の攻撃で先ずはヨシノブが3ランHRで1点差、
亀井が同点ソロ、小笠原が勝ち越しソロの3連弾だ。

すげぇ~、おもしれ~・・・(^。^)

リードはたった1点だったがそれを豊田とクルーンで死守して、今季の1勝目を挙げた。

巨人ファンの人達おめでとう・・・(^O^)/

10時頃に夜の歯磨きをするのが日課だがその時足を延ばしてかみさんの所に行った。

私が‘ほらね’と言う前に‘言った通りになったって言いに来たの?’と先手を打たれた。

やや巨人ファンで中日嫌いの彼女もこの大逆転劇には満足気だったが、
どうやら私の御託宣が当たったのが気に入らない様子だ。

愛がある関係だと‘すご~い、当たったね’になるのだが、
愛が無いと‘ちょっと当てたぐらいで、いい気になるなよ’という構図か・・・(-_-;)

一夜明けてのヤンキース戦は1勝1敗で引き続きTORが相手だ。
ヤンキースの先発ヒューズは好投しているイメージがありながらも5回までに2失点してしまう。

攻撃陣は先頭出塁をする割にはゲッツーでチャンス潰し援護できない。
それでも6回に相手のミスもあってやっと追いついた。

そして8回にはアブレイユのタイムリーで1点勝ち越し、9回はリヴェラがきっちり抑えて2勝目を挙げた。

展開としては2-0からの逆転勝ちで嬉しいのだが、
興奮度は昨夜の巨人の劇的勝利に比べるべくもなかった。

内容に関係なくヤンキースが‘勝てば天国、負ければ地獄’と言う
強烈な感情の浮沈が去年まではあった。
それが今年は今のところまだ無い。

3回のノーアウト1,2塁のチャンスでデーモンがライトライナーに倒れ、
ジーターは最悪のショートへの併殺打を打ってしまう。

両チーム無得点だったがあそこで送りバントの発想はイニングが若いと無いのが
よく言われることだがメジャー流なのだろうか。

8回の勝ち越しの場面ではデーモンもジーターも見事な犠牲バントを決め、
それが奏功したのを見ると、 序盤でやってもいいのではないかと考えてしまう。

実況のマイケル・ケイが去年のデーモンの犠牲バントは‘1個’と言っていた。
彼の実況だけは結構ヒアリングできる自信があるナリポンだが流石に我が耳を疑った。

だが実際調べてみると本当に‘1個’だった。

今季3試合目にして早くも去年の記録に並んだことになるな・・・(>_<)

ヤンキースだろうがア・リーグだろうが、折角監督も代わったのだから、
勝利に拘る‘スモール’な発想があってもいいのではないか。

それともそんな‘スモール’はヤンキース・ファンが望んでいないのだろうか。

今日の松井秀喜は7番レフトで先発出場。
但し、打順がひとつ上がったのは昨日からポサーダ故障のためにモリーナが出ているからだ。
レフトの守備についたのも、近い将来あるカブレラの出場停止に備えたものという解釈が出来る。

どちらも‘他律的’なチーム事情による。

守備では‘実害’はなかったがバタバタしていたし、
打撃では1本クリーンなヒットがあったが他は2三振だった。

結果を出して‘自律的’な昇格を是非願いたいものだ。

2008年4月2日水曜日

ジラルディのヤンキース、地味に初戦を‘飾る’~松井秀喜は渋く‘決勝’の2ゴロ~

松井秀喜がヤンキースに入団して6度目の開幕となる。
毎年その日を数か月前から胸を躍らせて待っていたが、今年は正直燃えていない。

恐らく松井のチーム内での位置づけが軽くなったのが影響しているのだろう。

予定されていた開幕試合は冷たい雨のせいで流れたが、私の気持ちもどこか冷めていた。

そして今日の開幕試合。
マイケル・ケイの声を聞くと少しだけ興奮したが、試合は淡々と流れて彼が絶叫する場面も少ない。

目立ったのはカブレラで守備では1イニングに2度のファイン・キャッチをみせ、
打撃ではライト・スタンドへぎりぎりで入る同点ホームランを放った。

8番DHで開幕スタメンを確保した松井のシーズン初打席はお得意のセカンドゴロ、
2打席目はセンターに抜けそうな当たりをショートに上手く処理された。

7回裏2-2の同点からヤンキースが勝ち越したが、それは松井のバットからだった。

1アウト2,3塁からポサーダが敬遠されて満塁。

YESは2003年の松井のグランド・スラム映像を流して雰囲気を醸し出そうとしていた。

実際の松井の当りはセカンドの左に飛んだ。
その瞬間ゲッツーコースと思われたが、当たりが強かったのが幸いして2塁手のヒルがこれを弾き、
2塁フォースアウトにするのが精一杯だった。
この間に3塁ランナーが生還し勝ち越し、松井はRBIを稼いだ。

う~む、なんとも松井らしいしぶ~い仕事だな・・・(-_-;)

犠牲フライでもないから勝利打点とはいえ余り印象には残らないだろう。

因みに8回の裏は、先頭のデーモンがトリプルで出塁した。
インシュアランス・ランの絶好のチャンスと思われたが、
ジーター、アブレイユ、(エロ敬遠)、ジオンビで結局無得点だった。

ほら、最低限の仕事って実は難しいんだよ・・・(^。^)

チャンスを潰して嫌な流れで9回リヴェラの登板となったが見事に1-2-3イニングでゲームセット。

ヤンキースの監督として初戦で1勝目を挙げた監督のジラルディはベンチのコーチ達と
握手をした後、ナインを迎えるためにグラウンドに出てきた。

一足先に出て前を歩いていた松井を見つけると背後から近寄り、松井の肩を揉んだ。

‘おまえのあのRBIが効いたよ’という気持ちがあったのか、
或いは単に最も近くにいた最初の選手だったというだけなのかはわからない。

YESのキムのインタヴューを受けたジラルディはややイモーショナルな感じだったが
松井の名前は出てこなかった。

まあ、何れにせよ監督に肩を叩かれるよりは揉まれる方がいい・・・(>_<)

初戦を‘飾る’と言うには地味な1勝に見えるが、先発の王が7回を2失点、
チェンバレンとリヴェラが1点差を守るというスタイルは堅実な良い勝ち方とも言える。
特に相手が好投手の場合はなおさらだ。

ウェイトを落としたジオンビは去年なら絶対届かないジャンピング・キャッチを決め、
走塁でも併殺を逃れる身の軽さを見せてくれた。
あれだけ守れるならDH枠を脅かす機会も減ってくれそうだ。