部長の談話という形式で実質的には謝罪文を掲載した。
読売新聞大阪本社は12日、尼崎脱線事故記者会見での同社記者の不適切な発言について、社会部長名で談話を出した。
脱線事故をめぐるJR西日本幹部の記者会見で、読売新聞大阪本社の社会部記者に不穏当・不適切な発言があり、読者の読売新聞およびジャーナリズムに対する信頼を傷つけたことはまことに残念です。読者や関係者に不快感を与えたことに対し、深くおわびします。大阪本社は事実を確認した段階で、ただちに当該記者を厳重注意のうえ、既に会見取材から外すなどの措置を取っています。
本社は日ごろから、日本新聞協会の新聞倫理綱領、読売新聞記者行動規範にのっとり、品格を重んじ、取材方法などが常に公正・妥当で、社会通念上是認される限度を超えないよう指導してきました。今回の事態を重く受け止め、記者倫理の一層の徹底を図ります。
JR西日本の記者会見は記者クラブ員のほか、新聞、テレビ各社から常時100人から50人の記者が出席して事故発生の4月25日から連日開かれています。
当該記者は、5月4日から5日未明の幹部の会見で、事故直後の対応や天王寺車掌区の社員がボウリング大会や懇親会を開いていた問題の説明を求め、「あんたら、もうええわ、社長を呼んで」などと声を荒らげたり、感情的発言をしたりしていました。
JR側の説明が二転三転したため、会見は全体として詰問調になったようですが、当該記者の発言の一部は明らかに記者モラルを逸脱していました。
この模様がテレビや週刊誌で報道されると、読者から叱責(しっせき)や苦情が寄せられました。使命感や熱心さのあまりとはいえ、常に心がけるべき冷静さを欠いたと言わざるを得ません。日ごろの指導が生かされなかったことに恥じ入るばかりです。
脱線事故報道では今も、社会部などの記者70人前後が取材を分担、遺族らの声に耳を傾け、事故原因やその背景など、惨事の真相に迫る努力を続けています。引き続き全力で取材に取り組みます。
大阪本社社会部長 谷 高志
一方で、私の5月11日付の日記に書いたように、今日は週刊新潮の記者が出社する日なので、
午後に新潮に電話をした。
先ずはあの記事を書いた記者との話。
オレ「あの記事はタイムリーでしたが、水曜日に読売大阪の方と話したところ、あの髭記者が読売の記者であることは認めたものの、幾つかの点では記事の内容に相違点があると仰ってましたよ。
ひとつは浅田農産の取材で先頭に立っていたとする点ですが、まあこれは私の印象ではニュアンスの違いだと思うんですが、例えば取材に加わっていたけど先頭には立ってないとか。
でも、もう一点は、彼は髭を剃ったとしていますが、実際は剃ってないそうですよ。これはかなり断定的な物言いでしたよ。髭を剃ったか、剃ってないかは極めて物理的にクリアーだと思うんですが・・・」
記者「大体何を言いたいかは判りましたが、活字媒体であるので、記事以上の事はお話できないんですよ。おまけに、あなたがブログで公開するというのであれば、○○という者(上席)と話をされた方が良いと思います。」
オレ「そうですか。でも上席の方は、‘部下を信じる’でおしまいじゃないでしょうか。
ところで、あなたは実際に、髭を剃った顔を見てはいないんですよね。」
記者「いやぁ、あれは現場の記者の報告に基づきデスクの私が記事にしたものです。」
オレ「でも記事の中で肝心な部分のソースは(在阪の新聞記者)となっていますから、この記者一人の証言で記事にしてたってことになりますかね。」
記者「いえ、ひとりではなく複数の人間に取材していると思いますが・・・。」
オレ「ああ、そうですか、わかりました。じゃあやっぱり剃ってたんですかね。」
記者「私はそう聞いていますし、そう書きました。」
オレ「あと、できればさっきの上席の方ともお話したいんですが。」
記者「わかりました、あとよろしかったらあなたのブログを・・・」
オレ「勿論、いいですよ・・・検索でひらがなで‘な・り・ぽ・ん’と入れてください。
恐らく一番にヒットすると思います。」
記者には上席にブリーフィングしてくれるよう依頼し一旦電話を切り、10分後に架けなおした。
やや重複する会話の後の返答を要約すると
上席「わたしは現場の記者なり、デスクを信用しております。責任をもって書いたんだと思います。読売さんになんか言われたならともかく、私は記者を信用します。」
オレ「ああ、確かに、そうですね。先ほどの記者の方には一応私のブログを紹介しましたが、結局、私の‘クレジット’はゼロですからね。そう言われたら、私はまるで立場がないですね。わかりました。ここで私ごとき人間と髭を剃った、剃らないの話をしても拉致があきませんね。では一応、こういう形で新潮さんとコンタクトをとったことはブログで記事にさせて頂きます。どうも有難うございました。」
上席「わたしの方も念のため確認をしてみます。どうも。」
予想はしていたものの、結局、通り一遍の回答に終始、
目ぼしい言質をとることは出来なかった。
でも、ナリポンはこれで終わりにしなかった。
ここで、もう一度読売大阪に電話してみたのだ。
代表電話に架けるも、前回と同じ読者センターに回される。
オレ「謝罪記事、遅すぎましたが出ましたね。ところで私は水曜日にも・・・
で、先ほど週刊新潮に電話しまして・・・・。」
読売「いやぁ、新潮の記事には3箇所事実と違うところがあったので、訂正をもとめています。
・‘いやあ、吊るし上げるにも体力がいるなあ’の発言
・浅田農産の事件では先頭に立って取材をしていました、としている点
・5月8日にヒゲを剃って会見場に復帰した、としている点
5月12日付けで新潮さんには文書で送付しています。」
オレ「えっ、そうなんですか。既に正式にアクションを取られているんですね。
浅田農産の件は、取材には参加していたが先頭には立っていなかったという意味ですか。」
読売「いや、一切取材活動をしていませんでした。」
オレ「そうなんですか、なるほど。ところでこの抗議の件は公にしていいんでしょうか。」
読売「あんた、どこの人。大阪版には小さな記事で出てますよ。」
オレ「ありゃ、そうなんですか。東というか・・・。
わかりました。どころでセンターの人って前回もそうなんですが、凄く印象が良いというか、あれっという質問に即答してくれますし、あなたは前回の人と声が違うと思うんですが、みんないい感じです。」
読売「ああ、ここにいる連中は年は50代後半、みんな現場やデスクを経験してきてるからな。今のデスクとかもみんな後輩だから色々聞けるし・・・。」
オレ「なるほど、だから練れてるんですね。ところで最後に野球はどこのファンですか・・・」
読売「まあ、大阪やからな」
オレ「わかりました。矢張り前回の人とは違います(笑)」
そこで、再び新潮へ電話。
記者と上席の名前をあげ、どちらかをお願いしたら上席が出てくれた。
オレ「今、読売に電話をしたら、正式に訂正を求めているとのことでした。
さっきの電話の時は、読売さんいってくるならまだしも、って仰っていましたよね。
浅田、髭のほかに吊るし上げのところだそうです。」
新潮「ああ、そうですか、いや全然聞いてません。明日当たり届くのかな。」
オレ「でも、大阪版では今日の朝刊に記事になっていたそうですよ。それくらいマスコミだったら情報が入るのでは・・・」
新潮「いや、全く聞いてません。しかし、おたくも随分熱心ですね。」
オレ「いやぁ、まあ出来るだけ正確に書きたいですし、さっきの電話のやりとりとは違ったイメージの記事になると思うので一応ご報告まで・・・、有難うございました。」
‘おたくも随分熱心ですね’
確かに・・・・(苦笑&自嘲)
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