2005年11月21日月曜日

スポーツ紙の一面争奪バトルに関するお話~今朝は高橋尚子圧勝だったが~

さすがに高橋尚子は人気がある。
昨夜、記事をアップ後、ブログ検索しても余りのヒット数に途中で諦めてしまった程だ。

マスコミの扱いも昨夜の7時のNHKが一般ニュースの2番目に取り上げていた。
今朝のスポーツ紙も、全紙の一面が高橋尚子だったようだ。(ネット版でしか見てないが)

実は、他にもニュースは盛り沢山だった。

・男子ゴルフでウッズ優勝
・女子ゴルフで宮里藍優勝
・女子フィギュアスケートで浅田真央初優勝
・男子スピードスケート500mで加藤条治が世界新
・ロッテ27万人Vパレード

何れも世が世ならば堂々と一面を飾って不思議の無いものだが、高橋尚子の圧勝だった。

もちろん今回の勝利は単なるマラソンで1位と言うよりは、
2年間苦労した彼女が見事な復活劇を遂げた事で、ニュースヴァリューが増幅された。
と言うか、そもそも彼女のネームヴァリューが高いことで、一面をさらったのだろう。

日本の女子マラソンと言えば、アテネで金を取り、先日のベルリンで日本新を出して優勝した、
野口みずきがいるが人気は明らかに落ちる。

9月にベルリンで優勝した時も、スポーツ紙で一面にしたのは、
弱すぎる巨人に自暴自棄になっていた報知だけで、大半は‘楽天監督に野村氏’だったそうだ。

ただ高橋尚子も、2000年のシドニー五輪で金メダルを獲得していながら、
翌日の一面を飾れなかった。

同じ日(9月24日)に、巨人が9回裏4点のビハインドから江藤の満塁HRで同点にし、
二岡のサヨナラHRでリーグ優勝を決めてしまったからだ。

時間的にみて、マラソンは朝の7時スタートで、
当日のうちにマスコミで散々大騒ぎされて、鮮度が落ちたのがひとつの敗因だろう。

あとは単に巨人ではなく‘長嶋巨人’だったからだと思う。
長嶋ブランドはやはり強力なのだ。

スポーツ紙の一面争奪で記憶に残るのはやはりこれだろう。
1992年10月、日本シリーズで西武がヤクルト相手に日本一に輝くが、一面は
‘貴花田(現貴乃花)と宮沢りえの婚約’に奪われ、裏一面に回された。

まあ、当時の西武は強すぎたし、森監督の野球も面白くないという定評だったから
仕方ないとも言えるが、野球関係者には屈辱的な出来事とされた。
数ヵ月後にはその婚約も解消されるというおまけつきだった。

私が個人的に好きな一面エピソードは、柔道の野村忠宏のこの発言だ。

金を取っても新聞のトップを飾った事が無いです。
いつもヤワラちゃん。
シドニーもアテネも一面は金メダルのヤワラちゃん。
ショックだったのはロスも‘ヤワラちゃんまさかの銀!’がトップ記事で、
自分は3回とも金メダルなのに一度も無し。
自分はオリンピックで勝ったけど、ヤワラちゃんには負けてます。

まあ、このネタでしっかりバラエティ番組でも自分を売り込んだから、
元は取っているんじゃないの。

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