平日の日中にかかってくる電話は基本的には、主婦や老人を対象にしたものが多い。
マーケティングとしても、私はターゲットではない。
だから、妻が不在の時しか電話に出ないが、先週取った電話はNTTからのものだった。
ハイパーファミリーBフレッツと光でんわの売込みだった。
これは久々に興味のある内容だったので切らずに話を聞いた。
私の通信環境はCATVだ。
上りはそもそも最大でも2Mbpsだが下りは20Mbps前後をキープしている。
去年、親父が死んで、親父名義の固定電話の始末をつけるためにNTTを訪ねた時に、
Bフレをデモのマシーンで試したところ、下りで10Mbpsぐらいしか出ていなかった。
それは、ハイパーになる前の普通のBフレッツ・ニューファミリーの時だった。
ハイパーが導入されたのは、ちょうど1年前で、個々の最大は100Mbpsと変わらないが、
共有するアクセスラインが100Mbps⇒1Gbpsと10倍になったのだから期待してしまう。
実際、コールセンターの彼女のPCでは70Mbpsくらいの速度が出ると言われ、
‘わかりました、デモを試しに行ってみます’と答えた。
そして、今日の昼、当地で最もマトモなダブルスープのラーメンを出す店を訪ねたついでに、
NTTに寄ってみた。
デモのコーナーにPCは5台、1年前は確か色々なメーカーのマシーンがあったような気がするが、
今回はすべて同じモデルのソーテック(SOTEC)だった。
まあ、激安パソコンのイメージだが、それでもむしろスペックは1年前よりは良いだろう。
で、いつも使っているサイトで測ってみたら下りで9.4(ナンジャコリャ)
他の測定サイトを4つ試したが、最大でも13足らずだった。
隣のマシーンで測っても9.8と差が無い。
スタッフの女性に
‘これって、ハイパーですよね’
‘はい、そうです’
と、なんとも屈託のない笑顔(^_^.)
そんなにニッコリされると、こっちがやりにくいんだけど・・・(-_-;)
その女性は、スピードが出ないのはルーターのせいとか言い訳している。
‘折角電話セールスを貰って、体感しようとやってきたのに
一年前の、ニューファミリーの時と変わらない低速だし・・・。
車で言えばここはショウ・ルームでしょ、このパソコンは試乗車みたいなもんでしょう。
スーパーの生鮮食品だって、照明を工夫したり、霧吹きを使ったりして
美味そうに見せようと努力しているじゃないですか。
あなたが子供の頃、ロウ細工で出来てるエビフライの見本を見て、
いざ頼むと見本より全然小さなエビが出てきたでしょう。
例えばここで測れば70~80Mの速度が出て、実際開通させると家では
40Mくらいしか出ない、そういういい意味での‘狡さ’があってもいいんじゃないの。
ともかく、ここでは最高の状態を見せるようにしなきゃ・・・
ハイパーはいちおう平均でも32Mでしょ。
デモでそれ以下の10Mしか出ないってのいうのは話にならんでしょう。
もしルーターに問題があるってわかっているのなら、ルーターを交換するとか、
1台は直結するとか、いくらでも改善できると思うんだけど・・・。
超高速通信とか謳いながら・・・ε=( ̄。 ̄;)ウダウダ’
言いたい事の100分の1も言ってなかったが(-_-;)
妻が‘また始まったよ’と言う(‘_’)をしていたので止めた。
止めて正解だった。
彼女は
‘お客様の貴重なご意見として、上の者に伝えておきます’
私が、もし30分しゃべっても、どうせこの一言でかわされていたに違いない。
昔の私なら、
‘じゃあ、上席と直接話をさせてください’とか
‘あなたがどう上司に伝えるか、ここでやってみてください’
とさらに責めているところだが、何しろ病気もして年もとって丸くなったから・・・(ドコガ)
でも、マジな話これは余りにもお粗末でしょう。
ITの世界の良いのは、波及するのが速いことだ。
6年前、電話回線で56kbsで始めて、いつの日か常時接続を夢見ていたら、
その後、あっという間に常時接続が常識化し、さらに高速化した。
サーヴィスの提供も当地のように県庁所在地であれば、都市部にそれほど遅れを取らない。
それなのに人的資源が伴っていないと、今回のような事態を招く。
ハイパー(hyper)の意味は、[ギリシャ語hyper-(超えた)]からきた「超越して」「過度の」だが、
名詞としては宣伝係;誇大宣伝屋の意味があり、今回はまさにピッタリになってしまった(笑)
2005年11月15日火曜日
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