2005年11月16日水曜日

松井秀喜は‘変節’したのか、人間らしくなったのか~ヤンキース残留交渉での印象~

9月はほとんど毎日がヤンキース、松井ネタだったが、2週間以上書いていない。
書こうと思えばいくらでも書くことはできた。

松井がヤンキースと再契約するのか、或いはFAになってどこか他のチームに移籍するのか。
日米ともにマスコミがその交渉の成り行きに関して憶測記事、飛ばし記事を書き続けていた。

‘野球は途中の展開が面白いし魅力だが、今回の交渉事は結論しか興味がない’

そうは言いながらも、一応記事はチェックしていた。

特に、決裂・移籍シナリオを煽っていたのはサンスポだが、
逆にサンスポの記事が現地のメディアのソースに使われたりしていた。

松井の本心が‘ヤンキースがどれだけ自分を真剣に必要としているか’
という純粋なものであっても、
現実的には‘誠意をみせろ’⇒‘金を払え’になる。

嫌な言い方だが、ヤクザな人間が恐喝、脅迫に問われないために
‘誠意をみせろ’と言うのは常套手段だ。

無論、松井はプロの野球選手であり、その価値はお金で評価されるのは承知しているが・・・。

私は、野球をしている時の松井は‘無条件’にサポートする。
活躍している時は勿論だが、逆に不調に泣き、世論の嵐に晒されている時も、
心底応援している。

そうやって、今シーズンは全試合をライヴ視聴した。

但し、今回の契約交渉で見え隠れする松井には少なからず違和感を持っている。

ジャイアンツ時代の松井が、余りにも‘良い子’過ぎて一発サインのイメージがあったせいか、
今回の‘ゴネル子’の松井の印象がしっくりこないのだ。

弁護士に周到に助言を受けた被告・原告のように、
やり過ぎ代理人テレムに‘洗脳’され、すべて細かく指導されているかのような言動だ。

勿論、松井自身が今回のやり方こそ、メジャー流と納得し、
‘新生松井’として主導的に動き‘拘った’のであればなんら問題はないのだが・・・。

私も現役ディーラーの時は、3度の転職でしっかりと‘交渉’したし、
いわゆるパフォーマンス・ボーナスを巡ってもマネージメントとやり合った。

米系で経験したネゴの仕方を、欧州系で発揮するとあっという間に
‘ハード(タフ)・ネゴシエーター’の‘称号’を貰った。

まあ、私は、賃貸マンションのエア・コン壊れてホテル暮らし~クレイマーの真骨頂~にあるように、
基本的にそういう類の人間なのかも知れないが・・・。

いや、そういう私だからこそ、逆に松井にはそうなって欲しくないんだよね(-_-;)

彼の野球のプレイスタイルのように,常に真摯で愚直な感じが魅力なんだが・・・。

契約成立後に
‘ヤンキースでのプレイを望んでいたし、ユニフォームを脱ぐのもヤンキースで’
と言われてもなぁ。

愛しているなら妙な駆け引きは不要だろ。

‘愛する相手の愛を試すようなことは粋ではない’

って、私があまりにも勝手に松井を神聖化しすぎかも・・・。

松井自身もゴネルし嫉妬もする普通の人間に少しだけなったのか。

過去3年間、年俸7Mドルが安すぎたと言えば安すぎたが、
これからは13Mドルのヴァリューを発揮しなければならない。

個人的には、松井が引き続きピンストライプのユニフォームを着るのは嬉しいし、
新年俸に相応しい活躍を信じている。

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