2005年6月3日金曜日

ふたたび‘禁煙のススメ’~ Better Late Than Never!~

そもそも禁煙賛成の人達、喫煙していたが禁煙に成功した人達はそれでいい。

問題は禁煙しようかなと考えていながら、いま一歩踏みきれないとか、過去の禁煙失敗に懲りて諦めている人達だ。

今年の2月から始まった、例のホリエモン騒動。
騒動のさなか、衆議院予算委員会での麻生総務大臣の答弁が妙に気に入った。

放送分野への外資進出に関しての質問にこんな感じで答えた。

‘ 間接規制は、まあ昭和二十五年に想像してつくった人はおらぬということでしょうな、
多分そういうことなんだと思うんですね。’

更に、法律制定以来、なぜ一度も改正されてないことに関して訊かれたときの答弁が悪くない。

‘やはり試験の前にならないと勉強しないというのと似たような心理だったんだ、
多分基本的にはそうなんだと思うんですね。’

育ちの割には人相もあまり良くなく、いつも口を『へ』の字にして、ずばずばとシニカルな
発言をする麻生氏。
過去には、創氏改名に関しての失言もあった。

だが、事の本質は別として、この発言はイイ。

‘やはり試験の前にならないと勉強しないというのと似たような心理’

そうなのだ、人間は試験の前には一応勉強するじゃないか。

多くの喫煙者は、禁煙が義務付けられた空間では喫煙を我慢している。
それが短時間の場合もあるが、例えば10時間を超えるフライトでも機内全面禁煙なら耐える。
中には、トイレ内で吸って‘事件’を起こしニュース沙汰になる場合もあるが・・・。

そういう意味では、喫煙者のほとんどがニコチン中毒と言いながらも、
こういった‘小さな試練’は克服しているのだ。
今後、より一層禁煙空間が増えれば、自ずと‘試練’は日常化するだろう。

そう考えると、もはや小テストはクリアーしているのである。

ただ、人生のうえで、いつが本当の‘試験’なのかは分からない。
その‘試験’さえ自分で意識できれば、‘やれば出来る子’になれる可能性は大なのだ。

試験に備える気はあるのに、結局気づいた時は、否応なく‘不合格’の烙印(病気・死)を
押されていたのでは、悔しすぎないか。

私自身、超のつくヘビースモーカーだったから、タバコの害をいくら繰り返し指摘されても、
意外に説得力がないのも知っている。
ここは、逆に禁煙したときの効果を記してみよう。

完全禁煙した場合の時系列的効果

START!

20分 血圧や脈が正常に戻る
手先、脚先の血流が戻り冷えが改善する。

8時間 血液中の二酸化炭素値が正常値に戻る。
血液中の酸素の値が正常値まで戻る。

24時間 心臓発作のリスクが減る

48時間 末端神経の感覚が 正常に戻る
味覚、臭覚が正常に戻る

2週間~3ヵ月 新陳代謝が活発になる。
ウォーキングなどが楽になる。
肺機能が30%アップする。

1~9ヶ月 全身の活力が増加する。
タバコによる慢性的な症状(咳、鼻詰まり、疲労感、息切れなど)が減る。
腸の野船も活動が正常に戻る。それによって、体の粘液や、気道を浄化する
能力が高まり、呼吸器の感染の危険を減らす事が出来る。

1年 血栓症や心臓発作のリスクが半減する。

5年 肺ガン死の可能性(一日に一箱吸っていた人で)がおおよそ50%減少する。
口腔がんの可能性も喫煙者に比べ半減する。

10年 肺ガン死の確率が非喫煙者と同程度になる。
前癌状態の細胞が正常細胞と置き換わる。
発作の確率が顕著に下がり、ほぼ非喫煙者と同程度になる。
喉頭ガン、口腔ガン、食道ガン、膀胱ガン、肝臓ガン、
すい臓ガンになるリスクが減少する。

15年 血栓症による心臓病になる確率が非喫煙者と同程度になる

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