2005年6月26日日曜日

チケット完売、チームは完敗、ファンは‘早退’~不幸に直面した時の行動パターン~

ヤンキースvsメッツ、サブウェイシリーズの今日の試合は前日に引き続きチケットは完売だったそうだ。
ダフ屋事情は知らないが、チケットはそれなりにプラチナ扱いなのだろうか。

ヤンキースタジアムなのに、歓声や拍手から判断するとメッツファンもかなりの割合でいる感じだった。

試合は、ヤンキースの先発投手ヘンが‘実力通り’の乱調、攻撃もヒットが出る割に
チグハグで点にならない。
7回に追加点を許し、2-10と8点差。
先日は結果的に8点差をひっくり返した試合があったが、今日はそんなムードも無い。

この辺から、ファンが球場を後にし始める。
回が進むと、さらに拍車がかかり、‘満席’だった筈のスタジアムは半分くらいが、
青々しいシートになった。
苦労してゲットしたチケットな筈なのに、途中で‘早退’だ。

‘早退’した人達の殆どは、大勝を確信したメッツファンではなく、
大敗の最後の瞬間を目の当たりにしたくない、ヤンキースファンだったろう。

実際、9回ヤンキース最後の攻撃時の拍手や歓声は、メッツファンによるものだった。

愛するチームだからこそ、最後の最後まで応援し続け、敗戦が確定する瞬間も見守る。

愛するチームだからこそ、敗戦の瞬間なんて悲しくて悲しくて堪えられないからその場を去る。

或いは、ファンではあるが、ふがいない戦いぶりに怒りを込めて、球場を後にする。

何れのケースにせよ、チームが負けるという‘不幸’に直面した時にどう行動するかは、
その人間による。

これはファンとしての行動パターンだけではなく、人生のなかで様々な‘不幸’に直面した時にも、
類似性があるかも知れない。

不幸に直面することから逃避するか、不幸を直視できるか。

そういう意味では、ディーラーの仕事は‘幸、不幸’が実にはっきりしている。
その瞬間で、儲かっているのか、損しているのか、その日は、その週は、その月は、その年は?

私は生粋のA型チキンなので、逆に‘不幸’に背を向ける事ができない。

ディーリングでも、損を確定させるまでは、常に相場の中に身を置くタイプだ。

しかし、中には、自分の持っているポジションのロスがどんどん拡大するのに耐え切れず、
デスクを離れてしまう輩もいる。
しばらくして、そいつが戻ってきた時に、相場が反転している時もあるが、
何故か殆どが、‘敵前逃亡’した人間の弱さを嘲笑うように、傷はより深いものになっている。

相場において、損失を確定させる作業は、人生で不幸を受け入れる行為に似ている。

損切りが下手なディーラーは職業としては絶対に成功しない。

ただ人生で同じ事が当てはまるかどうかは判らない。

愛する人間と別れるのが辛いから、‘ここでお別れ’にするような知恵があってもいい。

私のように、Face to reality.を続けていると、溜め込んだ、realityに押しつぶされる事もある。
心臓の暴発の要因のひとつも、それかも知れない。(←ハァ?主因はタバコ3箱だよ)

不幸を受け入れるキャパシティを自慢する前に、直面する不幸が少ないのが最善だ。

頼むぜ、ヤンキース!
明日負けたら、悲惨な借金生活に逆戻りだよ。

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