2005年6月10日金曜日

‘鉄人松井’の連続出場記録が途絶える時~‘哲人松井’は不滅だ!~

昨日のヤンキースvsブルワーズ戦、先発メンバーに松井の名前は無かった。
相手ピッチャーが左投げのカプアーノ、不振の松井に代えてスイッチヒッターのシエラを起用した。

先発を外れたのは、2003年の9月26日の対オリオールズ戦(ダブルヘッダー)以来だそうだ。
去年は、あの顔面ダイヴの後を含め全試合、先発を果たしている。

昨日の試合後、松井ファン仲間の掲示板に次のような書き込みをした。

ベンチでヒマワリの種を不器用に喰ってたけど・・・
ソーセージレースをポサダと談笑しながら観てたけど・・・
エロドの400号HRを迎えていたけど・・・

おっ、代打かな~と思ったら、カノーが出てきていきなりHR打ってたけど・・・

9回の攻撃3者凡退だったら、Pに打順が回らなかったんだが、
その時はどうしてたんだろう。
9回裏に守備で登場したのかな。
守備だけなら、シエラより絶対良いから、もっと早いタイミングでもありだと思うのだが。
トーリが途中で退場なったから真意はわからない。

松井が代打で出てきたときは、拍手したけど・・・
ボテボテの当たりが、内野安打になった時も拍手したけど・・・

スローVTRで別の角度で1塁に懸命に走りこむ松井をみたら、何故か泣きそうになった。
というか、実際泣いてしまった。

いずれ、受け入れなければならない‘事実’に直面しそうだ。


試合はまるで松井がいないことを、あらゆる面で皮肉るような結果になった。

4番エーロッドは、最年少での400号HRを達成する4打数4安打4打点、の4づくし。
まだエーロッドはいい、そもそも彼は確固たるスタメンだし、単に打順の問題だ。
問題は松井の代役、シエラが5打数3安打1打点の活躍を見せた事だ。
7回の攻撃、松井も一旦ヘルメットをかぶったが、代打に起用されたのは、メジャー新人のカノー、
そのカノーが豪快な2ランHRを放った。

松井の連続出場に関してはヤンキースのサイトでもMatsui's streak remains intact
と言う記事になっていた。

今日の日本の一部報道によれば、連続出場の件についてはトーリ監督と監督退場後代行した
ジラルディ・コーチとの間で一応話はあったらしい。
僅差であれば守備固めで使い、大差だったからあの場面での代打になった。
もし打順がPに回らなかったら、9回裏に守備で出場させていた、そうだ。

カーディナルズとの初戦はPが右だから松井は先発するが、それ以降は未定だそうだ。

トーリ監督と松井はお互いをリスペクトする友好な関係にあると思う。
ただ、今のヤンキースには余裕がない。
ポストシーズンに進む切符を手にすることが危ぶまれている状況だ。
そういう状況下で、不振の松井を使い続け、復調を待つ余裕は無いだろう。
オーナーやGMの介入が無くても、現場指揮官として当然すべき決断だろう。

トーリ監督は松井を評価する時、いつも同じ事を口にする。

‘ヒデキ・マツイはどんなシチュエイションでも、
何をすればいいかわかっている非常にスマートな選手だ’

悲しいことだが、今のシチュエイションでは、松井が、試合に出ずに身体を休め、復調に努める、
それがスマートな判断なのかも知れない。

連続試合出場は、松井自身も拘っている数少ない記録だ。
5打席連続HRも難しいが、タイムスパンという意味では、全く別次元の難易度だ。

ただ、この記録が途切れる事で、まるで積み上げた積み木がガラガラと
崩れ落ちるのだろうか。
或いは、せっかく並べたドミノの数個が抜けることで、まるで全ての努力が
水泡に帰すとでも言うのだろうか。

連続出場の‘鉄人松井’が途絶えても、
志の高い野球を続ける‘哲人松井’は永遠だ。


私は、もう昨日の試合を観ている時に泣いたから、実際にこの記録が途切れた時には泣かない。
多分、泣かないと思う。泣かないんじゃないかな。ま ちょっと覚悟はしている。

まだ泣いてない松井ファンの人達は、涙を溜めておこう。
復調したクラッチ松井の姿を目にした時に、感涙にむせぼうじゃないか。

早ければ、明日にでも・・・

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