2005年6月2日木曜日

Jim Croce(ジム・クロウチ)の魅力は瓶詰めされたまま~あれからちょうど?32年~

知らない人間同士が、簡単に意気投合できるひとつの方法は、
何か共通のモノを好きだとお互いにわかった時だ。

それが例えば、松井秀喜のような超メジャーな存在であれば、彼を好きな人は無数に居る訳で、
それはそれで仕方がない極必然的なことになる。
で、そういう時は、‘じゃあ、どれくらい松井を好きか’を微妙に‘計測’し、選別する。

最近ならば、米FOXのテレビドラマ『24』なんかもひとつのテスターになるかも知れない。
あんなに面白いのに、やはり映画に較べて時間的に長すぎるせいか、評判は知っていても
実際に観ている人は少なかったりする。

でも、これらは時間軸で言えば、‘現代’の事だ。

その点、それが昔のことだと、懐かしさと、その時代を共有した意識が働き、
急速に距離感が縮まる。

加えて、その好きなモノがややマイナーだと一挙に加速化する。

昨日の日記に書いた曲の中で、一番認知度が低いのは、Jim Croce(ジム・クロウチ)だろう。
彼の曲を知っていて、大好きなんて言われたら、一発で仲良しになってしまいそうだ。

実は彼をリアルタイムでは知らない。
興味を持ったのは、彼の没後数年してからだ。
幾つものFMの音楽番組が彼の命日が近付くと特集を組んで、集中的に取り上げていたからだ。

彼は1973年9月20日、飛行機事故で他のメンバーとともに命を失う。
30歳だった。
7月にBad,Bad Leroy Brownという曲が、初の全米1位になって、正にこれからという
タイミングでの悲劇だった。
全米1位になったが、この曲そのものは、私の好みではない。

荒井由実が ‘ひこうき雲’、‘ベルベット・イースター’、‘やさしさに包まれたなら’等の良い曲が
あったのに、初めてちゃんと売れたのが‘ルージュの伝言’だったのと似ているような・・・。

それがアメリカ的なのかどうかは分からないが、タレントがありながら不慮の死に見舞われた
このシンガーは死後もファンを増やした。
遺作となったI Got a Nameが10位、72年のアルバムからシングルカットしたTime in a Bottleが
なんと1位に、74年にはI'll Have to Say I Love You in a Songが9位にランクインする。

これら3曲が素直に私の好きなベスト3だ。

チリチリの頭に、濃い髭、スーパーマリオにも似ているし、まるでWANTEDの写真みたいだ。
ただアコースティックなサウンドに、英語のヒアリングも楽なクリアーな歌声。

別にわざわざ買う必要もないが、これを機会にせめて名前ぐらい覚えて何かの機会に
耳にしてくれれば嬉しい。

何かというと、ドラマやCMに安易に昔の名曲を使う業界の人達には超オススメだ(笑)

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