2005年12月8日木曜日

第1回個人向け国債(5年固定)の利率は0.8%~見通せない国の見通せない金利動向~

世の中の富裕層は、ややバブル化している株式相場や商品相場でウハウハだろうが、
昔気質の手堅い運用(元本保証)をしている人々には長い冬が続いている。

‘緊急避難的’な日銀のゼロ金利政策がもう7年に及ぼうとしている。

定期預金の1年ものが0.03%だから、100万預けて税引き後の利息は240円だ。
銀行に往復する、体力や消費ガソリンを考えたら、まさにナッシングだ。

そんな中、なんとか少しでもマシな利率の商品はないかと探すと無くはない。
当然長期になるが、ここ一年をみても知っている限りで言えば、3年で1%、5年で1%、
10年で1.5%とか定期預金のキャンペーンはあった。

あとは新生銀行が口火を切った、デリバティブを利用して5年か10年のオプションを
‘身売り’して、表面金利をお化粧した商品もうまれ、地銀の一部にも広まっている。

預金以外では、個人向けの国債がある。
商品については財務省のHPを参照して下さい。
最初に出来たのは10年の変動金利型で、2003年の春に発行された。

第1回~3回の初回の適用利率は、0.05~0.09%と悲惨だったせいで
売れ行きもイマイチだったが、第4回はいきなり0.77%に飛び跳ね、私も飛びついた。

私の買った第4回債は、0.55~0.77%で平均で0.668%だから、劇的ではないが悪くもない。

第13回債の初回適用利率は0.68%だ。

そして今回から、新たに5年の固定型が発行された。
本日適用金利が発表になったが、0.8%だ。

証券会社のセールスから電話を貰ったが、
‘0.8で固定は嫌だな、1%あったらチョッとは考えるけど・・・’と答えると
‘1%だと我々も売りやすいんですけどね・・・’

実際、定期預金で(解約不可)5年もの1%はある。
石原慎太郎の新銀行東京だ。

平均株価がボトムのほぼ倍にまで回復し、為替も円安が進行し、商品相場も高騰している。
消費者物価も上昇傾向にあるし、昔の教科書通りなら、早々に金融政策の変更があっても
おかしくないのだが、動かざること‘日銀’の如しで、よく読めない。

まあ、ボーナス時期でもあるし、個人向け国債はひとつの運用の選択肢とはなるだろう。
銀行や証券会社もいろいろなキャンペーンを実施している。
基本的には100万につき、1000円相当の金券が標準だ。
金券の代わりジャンボ宝くじをくれるところもあり、
スルガ銀行や(100万で5枚)イートレード(50万で5枚)は率で言えば金券よりお得だ。

ところで、国債の場合、当然ながらデフォルトのリスクは存在する。

かつては燦然とAAA(最上格)に輝いていたのに、今は、チリやボツアナと‘好勝負’している(笑)

テレビのCMでは、固定型の方を、今回、初起用されたモックン(本木雅弘)が担当している。

コピーは‘5年先まで見通したい’だが、まさに見通せるなら買っても良いかも知れない。

一方、10年変動の方は、引き続き小雪が担当。

こっちのコピーは‘10年先まで楽しみたい’となっている。

この台詞って、なんか熟年離婚が流行する中で聞くと、或る夫婦のつぶやきとも聞こえなくない(笑)

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