2005年12月20日火曜日

動物愛護団体よ、ったく、またおまえらのせいで好物のフォアグラが食えなくなるかもしれないじゃないか

私は肝臓が大好きだ。
豚、牛、鳥の肝臓は、まあ普通に手に入るが、カモやガチョウの肝臓、フォアグラは値が張るから、
覚悟しないと食べられない。

それでも、ネット販売を知るようになってから、手軽に入手できるようになり、
値段も比較的安定している。

ところが、このフォアグラの生産に関しても、何かと規制の動きがあるのだ。

フォアグラのフォア(foie)は肝臓を意味し、グラ(gras)は「太った」「脂肪性の」という意味である。

ガヴァージュと呼ばれる手法で、カモやガチョウを閉じ込めて、トウモロコシなどの飼料を大量に
強制的に食べさせて、脂肪肝を発症させるのだ。

このやり方が、一部の動物愛護団体からみれば動物虐待に該当すると大騒ぎしているのだ。

実際、シュワちゃんのカリフォルニア州では、2012年以降、
ガヴァージュにより作ったフォアグラの生産、販売を禁止するそうだ。

それまでに‘人道的’な別な生産方法が確立させれば、そのフォアグラはOKということらしいが、
そんな方法ってあみだせるかな。

今年の10月にはイスラエル政府が、やはり動物虐待との見地から、フォアグラの生産を禁じた。

そんな流れの中、世界生産の80%を占めると言われるフランス政府も動いた。

フォアグラは保護すべきフランス文化・料理の貴重な遺産であるという法案を可決したのだ。
EUの家畜保護規定は各国の宗教・文化的な伝統は規制の対象外としているため、
今回の‘文化遺産’宣言によって批判をかわせるという発想らしい。

‘う~む、なんとしてもがんばってもらわなければ・・・’

今日初めて知ったけど、日本って世界で2位のフォアグラ消費国なのね。

ただ、レストランに行くと、フォアグラをでぇ~~~んと扱ったメニューは少ないような気がする。

前菜で、パテやテリーヌにするとか、メインでもビーフの上にチョコンと乗っけたロッシーニ風だとか、
(このロッシーニってあの作曲家と同一人物なんだよね、料理人に転向したそうだ)
気に入らない。

良い店だと‘メインとして125gをソテーで頂きたいんですけど・・・’と頼むと
応じてくれたが、かなりのお値段になってしまう。

お洒落なグルメは、いろいろ弄った料理が好きなんだろうけど、
わたしぁ、やっぱど~~~んと、フォアグラのソテーという直球勝負が好きなのだ。

最近はもっぱら家で食べるが、50gのフォアグラをワンピースと牛フィレ30g位のステーキを盛る。

主役は飽くまでもフォアグラだから、ビーフはそれ以下の量に留めるが
食感を変えるにはあってもいい。

‘まあ、なんだな、ラーメン食ってる時のチャーシューみてぇーなもんだ’

ソテーにするなら、絶対ガチョウのほう(フォアグラ・ド・オア)がいい。
カモのほうは結構解けてしまう。
そうでなくても、加熱すると縮んでしまって、寂寥感に襲われるのに、解かしてしまったら、
さらに悲惨だ。

動物愛護団体のせいで、不自由にしか食べられなくなり、しかも値段も暴騰したものに鯨がある。

‘なんか、俺の好物って狙い撃ちされてるな’

日本も負けずに、鯨を食すのは‘歴史的文化遺産’だと宣言しよう。

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