2005年12月19日月曜日

中国よ、ったく、またおまえらのせいでキャビアが高騰するじゃないか~アムール川汚染問題~

プロフにもあるように、私は魚卵が大好きだ。
たらこ、筋子、いくらはまあ、普通に食べられるが、からすみとキャビアは値が張るから、
覚悟しないと食べられない、

特に、そもそも高いキャビアは世界的な品薄のせいで、値段が高騰しっぱなしだ。

そこに、更なるバッドニュースが飛びこんできた。

11月13日に中国の吉林省の化学工場で爆発事故が起こり、それによってベンゼン等の
有害物質が、中国北部を流れる松花江に流出した。

ベンゼンは医薬品や染料・香料・爆薬などの合成原料となる無色揮発性の液体で、
人体には有害だ。
発がん性があり、白血病などの原因ともなるそうだ。

その川の下流には中国とロシア国境を流れる黒龍江(アムール川)がある。

汚染のせいで、中国、ロシアの周辺住民の水道問題が発生しているほか、
生態系にも深刻な影響がでそうだ。

世界自然保護基金(WWF)ロシア支部のミタソフ情報局長は、
「アムール川では多くの魚が死ぬほか、川底の植物などにも多大な被害が出るだろう」と述べた。

その被害のなかに、チョウザメがいる。
アムール川は、いわゆるオオチョウザメが獲れる数少ない地域で、
キャビアでもっとも大粒のベルーガが取れる。

それが、この汚染により漁業の操業停止が実施されている。

操業再開についての情報もなく、1年くらいダメじゃないかとの見方もある。

これで来年以降の、キャビアの相場が上昇するのは、間違いないだろう。

実はキャビアだけじゃなく、アムール川床で産卵したサケとかへの影響も懸念されるし、
そもそも、川を下ったあとは日本海に通じる訳だから影響は予測不能だ。

米国産牛肉再開で、再び食の安全が話題になっているが、ベンゼンという‘透明な毒’が
果てしない範囲で拡散された場合は根が深いだろう。

日本もいわゆる高度成長期には、公害問題が深刻だったが、中国もまさに高度成長を続けている。

‘国土の広さで、毒が希釈されると思ったらエライことになりまっせ’

と言う訳で、値上がり前にキャビアを‘食い溜め’しておきましょう。

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