強度偽装建築に関わる、証人喚問が行われた。
合計で7時間近い‘ドラマ’をテレビで完全中継だ。
真相の解明をして欲しいと言うのは、建前で、当事者でもない私は、
単純に悪者達が窮地に立たされる‘勧善懲悪劇’を見たいというのが本音だ。
ドタキャンが懸念された姉歯も出席し、さあいよいよ始まったと思った瞬間、
絶望の嵐に襲われた。
‘なんじゃ、こいつ・・・まったく使えないな’
先陣をきった、自民党の渡辺具能議員のへタレぶりは群を抜いていた。
40分の時間を与えられながら、30分は自分が喋り捲り、えらそうに説教している感じだ。
それでいて‘時間が限れていますので・・・’を連発するアフォっぷり。
別にこれだけで、議員としてのクオリティのすべてを否定する訳ではないが、
証人喚問の質問者としては‘具能’ならぬ‘無能’丸出しだった。
テレビでも鳥越氏あたりは強烈批判していたし、自民党への意見・要望サイトが一時的に
パンクしたらしいから、私と同じように感じた人はかなりいたのだろう。
そもそも、期待していなかったが、自民党議員は、全滅だった。
‘人数いても人材不足だな、それとも党の方針か?’
結婚式の挨拶のように、つまらん前置きをするし、材料的にも‘新ネタ’は無く、
我々素人でも既に知っているようなネタしかないから、相手も動揺しない。
一連の流れで、何かと関連付られて語られる公明党の高木議員は、
その関連を‘偽装’するためか(笑)、
一応まともな質問をしていたが、内河相手には勢いが無かった。
結局、使えたのは民主党の馬淵議員と共産党の穀田議員くらいかな。
馬淵氏は全体の流れを充分把握しているし、独自の裏も取っていたし、
臨機応変に声のトーンも変えていた。
証人達の様子は様々だ。
まさに久々に露出した、姉歯は相変わらず淡々とした口調だが、
逆にふっきれた表情にも見えた。
木村建設の木村は、それが意図的かどうかは別にして、
とにかく田舎の爺さんを上手に‘利用’していた。
肝心な質問になると‘耳が遠いのですいましぇん’とやる、これぞ‘現場力’か(笑)
計画倒産ではないかと責められ‘命以外の個人資産を差し出す’と言わされていたが、
それほど単純ではないだろう。
篠塚は、まあのらりくらりで言質を取られないように必死だ。
そしてついに出ました、歴史的必殺技‘記憶にございません’
あと、社長が激白しそうになると微妙にサインを送っていたような風情もあった。
最も待ちわびていたのが内河証人だ。
証人というよりは、典型的な‘越後屋、おぬしも悪よのう、わぁははは’キャラの悪徳商人だ。
短大時代には演劇部だったといわれるが、自民の生ぬるい質問に対しては、はきはきと答え、
寧ろ優勢な立場を示していたが、馬淵氏の厳しい攻撃を浴びると、
突然‘あの~’を連発するようになった。
‘あの~’と言えば、鈴木宗男だが、あの証人喚問でも共産、民主に新ネタを出されて狼狽した。
喚問はあの2つの政党がお得意だが、普段は力をまったく感じないなぁ。
まあ、数が違うから仕方がないが・・・(-_-;)
しかし、時々居眠りしながらも、全中継に付き合ったが、虚しさ一杯だ。
やはり、法的なバック・グラウンドが希薄だと迫力がない。
2005年12月14日水曜日
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