2005年12月27日火曜日

松井秀喜がWBC出場辞退はノー・サプライズ~松井叩きに必死なネオ・ナショナリストどもの笑止~

松井秀喜が、WBCへの出場を正式に辞退した。

某日刊ゲンダイ風に言うならば‘かねてより本紙が報じていたように・・・’となるが、
ナリポンも早い段階で、松井の不参加を予想し記事を書いてきた。

今月の中旬以降は、世間の見方も出場辞退に固まってきていたから、今日報じられても、
まったくの‘想定内’のニュースだった。

相場の世界でいう‘織り込み済み’或いは‘Buy the rumor, sell the fact.’の典型だ。

まあ、そうやって先手先手で攻めていくのが優れた相場師なのだが、何故か世の中には、
ここぞとばかりに松井叩きを続けている、つまらない輩がいる。

松井は出場しようか否かはほとんど悩まなかったのではないだろうか。
心の振れとして、五分五分なんてことは一度もなく、精々7:3で悩んだ程度だったのでは・・・。

松井は初めから、乗っていなかった。

そして、ヤンキース‘最後の打者’になってからは、
益々シーズン重視の姿勢になったのではないだろうか。

好条件でヤンキースと再契約したことで、
さらにフォア・ザ・チームの責任を感じているのかも知れない。

そういう意味では、松井の決断はクリアーだった。
‘日の丸を背負って戦う実感が湧かない’というのも正直な気持ちだったのだろう。

そこを捉えて、あたかも‘非国民’扱いしている連中もいるが、
松井にとっては所属チーム優先なのだ。

WBCに否定的なオーナーの意向を酌んだ‘消極的な理由’ではなく、本人も言っているように、
‘積極的な理由’がある。

‘(ヤンキースの一員と日本代表という)二つの目標を追うことで、
ヤンキースでワールドチャンピオンになるんだという米国行きを決断した時の
大きな夢がおろそかになるのを恐れる’

この判断を、この決断を私は支持する。

まあ、最終決断というか表明を引っ張り過ぎた感は否めないが・・・。

イチローは、あっさり出場を快諾した。

歴史のない大会だが、一回目が無ければ二回目はない、だからこそ初めは大事、としているが、
それが彼の価値観であり、それに基づいて決断をした。

要するに、松井もイチローも自身の信念に基づいて行動しているだけだ。

それなのに、偉そうに松井を‘非国民’と叩いている‘ネオ・ナショナリスト・モドキ’は、
笑止の至りだ。

私の個人的な見解で言えば、やはり開催時期が良くない。

料理で言えば、まるでアミューズと言った感じで、オードブル以前のタイミングだ。
むしろ、デザート感覚で、ワールドシリーズ決着後で良いのではないか。
その上で、将来的にはサッカーのワールドカップのようにシーズン中の開催も検討するとか・・・。

後はキューバ問題のような政治問題を絡めている限り、真の国際大会とは呼びにくいだろう。

まあ、松井が出ようが出まいが、野球大好きオッサンの私が観まくるのは間違い無い。
幸い、例のMLB.tvが全試合カバーしそうだから楽しみだ。

どの程度、燃えるかは自分でもまったく不明だ。
たぶん、素直に日本を応援するだろうが、ドミニカも面白い。

‘でも、私が真剣に燃え始めるのは日本時間4月4日午前11時5分だ’

それにしても、便箋15枚って、私の長い人生でも書いたことがないぞ。

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