2005年10月10日月曜日

今年のヤンキースは‘脚質転換’ゴール直前でキッチリ差す~LA経由シカゴ行き~

昨日の中止を最も残念に感じていたのは、チャコーンだったらしい。
自分のポストシーズン初登板に備えて、気力・体力とも充実していた。

LAAの先発は予定されていたウォッシュバーンが喉の感染症と発熱で、急遽ラッキーに変更。

このふたりの投手が、見事な投手戦を演じる。

ヤンキースにとっては、負けたらおしまいのゲームだが、
点を取られそうな気もしないが、点を取れそうな気もしない。

5回を終わって、両者とも被安打は1だった。

先制するのはLAA、6回先頭打者を歩かせ、2アウトにするが、
そこから連続でダブルを喰らって、2失点。

‘う~む、1点目を取られて気落ちしたな’

しかし、試合が動き始めると、ヤンキースもその裏、2アウト2塁から、
このシリーズ不振のシェフにタイムリーが出て、やや強引ながらエー・ロッドがホームイン。

7回1アウトで、シングルを打たれたところで、トーリがマウンドへ向かった。
場内は‘代えるな~’を意味するBoooooo!

マウンドを後にダッグ・アウトに戻るチャコーンに、
観客はあらん限りのスタンディング・オーベイション。

この大一番の割には淡々とした試合運びのせいか、おとなしく観ていた私も
テレビの前でチャコーンには大きな拍手を送った。

代わったライターが首尾よくダブルプレイに打ち取ると、その裏、流れはヤンキースに来た。

1アウト1,2塁のチャンスで代打シエラ。

‘例年この時期、代打でクラッチのイメージがあるが今年はさっぱりだからな’

しかし、直前に映し出された、女性ファンが手を合わせて祈ったおかげか、
ライト前にタイムリーヒット。
カノーは2塁からホームに向かうが、滑り込まずに、かなり際どいタイミング。

解説の小早川も実況の工藤氏もカノーを責める。

滑り込まずにドキッとさせました、‘最後までカノー’

次打者のジーターが両手で、滑るように指示するのも無視されているし、
ベンチの松井も、手を広げてセーフのポーズの後、思いっきり不満そうな顔で何か言う。

実況の工藤氏はそれをみて、
松井も‘おまえ、滑れよ’と言いたげな表情です。

同点になって1アウト1,3塁、バッターはジーター。
ゆるい3塁ゴロを打つが、ポサーダが果敢に本塁突入。

タイミングはアウトだったが、サードのフィギンズの送球はショートバウンドで、
間一髪セーフ、勝ち越しだ。

‘フィギンズにはサードでもセンターでも得点を阻まれていたからなぁ’

キャッチャーのモリーナは抗議するが勿論判定は変わらず。
本人も試合後VTRをみて‘セーフ’と認めていた。

尚も、1アウト満塁のチャンスにジオンビ、シェフが倒れ、リードは1点。

普段なら、この追加点を取れない反動が必ずやってくるのだが、今日は試合前から
リヴェラ2イニングを宣言していたから、なんとなく安心感があった。

実際、6者凡退に打ち取りゲームセット。
最後のゲレーロの当たりはセカンド・ゴロ。

‘最後もカノーか(笑)’

貫禄をみせたリヴェラは明日の試合も2イニングいく覚悟をみせている。
同時にしみじみとこう言ったそうだ。

‘チャコーンに勝ちをつけてあげたかった’

今日のラッキーオジサンは、ポサーダ。
1安打、3四球の出塁率10割。

守っては、松井のエラーで出たフィギンズの盗塁を刺し(2塁塁審の誤審かも?)
ワイルドピッチで2塁を狙ったゲレーロもあっさり刺した(審判の足に当ったのが幸い)。

松井のエラーについて、試合後のトーリは‘アレはライトのせいだった’と庇っていた。

今年のヤンキースはレギュラーシーズンの戦い方を見ればわかるように、
途中まではリードを許し、ギリギリで追いついて最後キッチリと差しきる。

逆王手という言葉があるが、これは相手からみても、
やはり王手をかけている状態に変わりはない。

但し、逆王手の表現には勢いやモーメンタムで有利だというニュアンスがある。

ところで、今日のNHKの実況の工藤三郎氏は、中々良かった。

エー・ロッドの三振で‘今度は自分でバットを投げたぁ’
カノーの走塁で‘最後までカノー’
松井の表情をみて‘おまえ、滑ろよ’

この終盤になって起用されているような気がするが・・・

さあ、ヤンキースよ、LA経由で、シカゴに行こう。
ニューヨークーに戻ってロッカーの整理をするなんてイヤだろう。

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