2005年10月28日金曜日

日本シリーズで歴史的な大敗を喫した阪神の最悪の‘引け味’

まだ今年は2ヶ月残っているが、2005年の歴史的大勝といえば
小泉自民党の衆議院選挙で間違いないだろう。

一方で、歴史的大敗と言えば、日本シリーズにおける阪神タイガースになるかもしれない。

4連敗を喰らっただけでなく、4試合通じて、一瞬たりともリードしたことがない
‘完全敗退’だった。

第4戦こそ1点差だったが、それまでの3試合は全試合10失点という完敗ぶりだった。

日程的に、プレイオフを戦い続けてきたロッテに比べて3週間以上も実戦を離れていた事を、
しきりに強調し制度的な問題とする向きもあるが、それ以上に明らかに実力の差を
感じさせる内容だった。

短期決戦の戦い方、采配、情報収集力、個別の選手の能力等
まあ、色々な分析ができるだろうが・・・

立場がニュートラルな私としては、単純に競った良い試合を
できれば7試合やって欲しかったのだが、余りにも一方的な内容、結果だった。

勿論過去にも4タテを喰らって負けたチームはいくつもあったが、
私の知る限りでは、今年の阪神ほどの惨敗は無いと思う。
実際、いろいろなワースト記録を塗り替えたようだ。

もし自分が阪神ファンだったら、セ・リーグでブッチギリの優勝をしたことなんて
思い出すことすらできないほど打ちのめされていそうだ。

監督をはじめ選手たちもそうなのではあるまいか。

2005年はいい年でしたかと訊ねられても、返答に窮するのではないか。

そう考えると、ロッテとソフトバンクのプレイオフは観ていても本当に楽しめた。

死んだお袋が生きていたら、言いそうだ。

‘関係ないタクシーをボコボコにしたバチがあたったんだよ’

確かに、あの光景は日本ではなかなか見られないものだった。

意外感があったのはヴァレンタイン監督がインタヴューで、
真っ先に広岡に感謝していると言ったことだ。
10年前、いきなり好結果を出したにも拘らず、広岡との確執で辞める羽目になったのに・・・

或いは、ヴァレンタイン一流のアイロニーだろうか。

それから、阪神の矢野が敢闘賞に選出されていたが激しく違和感を覚えた。
‘該当者無し’の方が、よほどスッキリしたのではないか。

阪神関係者及び阪神ファンにとっては、リーグ優勝は果たしていながらも、
なんとも‘引け味’の悪い1年になった。

引け味といえば、阪神電鉄の株は、惨敗の後も健闘しているなぁ。
村上ファンドにとっては、良い負けだったのか悪い負けだったのか・・・

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