2005年10月26日水曜日

飛行機に遅れそうな時、土壇場で案外強いのがA型だという話

昨日の記事で、自分は典型的なA型チキンだと書いたら、
あるお馴染みさんの書き込みがあった。

飛行機に遅れそうな時、
「2時間位前までは焦りまくるが、30分前になると開き直って落ち着き払う」のがA型で、
「2時間位前までは全然大丈夫なのに、30分前になると焦りまくる」のがO型だそうです。

おぉぉ、なんとも思い当たる節が・・・

勿論、この場合は国際線の飛行機を意味するのだろうが、
そもそもナリポンは海外旅行に関して言えば、思いっきり‘晩熟’だった。

なにしろ、初めての海外旅行が新婚旅行で行った、パリ・ジュネーヴの旅。
ちょうど、フランスの新幹線TGVが開通した直後だった。
これはいわゆる団体旅行の類だったから決められた時間に集合だった。

2度目が、なんと同じ年のシンガポールへの赴任。
これは銀行の人達が早朝から箱崎のVIPルームを借りて、派手に送り出してくれた。

その後はプライベートや出張での機会も増え、それに応じて次第に慣れてはいったが、
それでも、基本的にはやや弱気に1時間以上前には到着していたか。

最後の方は、ビジネス以上だと航空会社がハイヤーを手配するサーヴィスが一般化していたので、
自分の判断というよりは、連中の自己防衛的な‘弱気’に付き合わされる羽目になっていった。

さすがの私でも‘経験値’を通して、彼等の‘弱気’には辟易として、
家からの出発時間を‘私のリスク’として遅れさせることも多くなった。

時には予期せぬ事故渋滞に巻き込まれて遅くなることもあったが、
それでも、まあ40~50分前には着いていた。

ただ、一度、シンガポールに出張した時の帰りの便で‘一大事’が起こった。

23時出発のJALだった。
私は、かつての友人と一緒に、馴染みの寿司屋で夕飯を済ませ、
その後は彼の自宅にお邪魔した。

彼が空港まで送ってくれるというので、ホテルに預けてあったスーツケースを取りに寄った後に、
空港に向かった。

フリーウェイを走っていた時に、航空券やパスポートの入ったセカンド・バッグを
彼の家に忘れたことに気付いた。
そもそもそういう忘れ物をしないのがA型の強みなのに・・・

完全に、ちびまる子ちゃんの顔に縦線状態になった(-_-;)

2時間前、いやせめて1時間半前を目指して行動していればまだしも、
何しろ土地勘が有りすぎたから、思いっきり‘強気’の行動をしていたのだ。

当時は、携帯電話も無く、とにかく彼の家に一目散に向かった。
バッグを見つけて、再び、空港へ一目散。

運転の余り上手くない彼が、命がけで‘暴走族’に変身しているのに、
私は何故か落ち着いていた。

空港に着いたのは22時45分頃だった。

するとJALのカウンターの付近に大量の人間が・・・

‘あれぇ、何かで遅れてるのかな’

みんなで荷物のセキュリティー・チェックを行っていた。

そこで、そばにいたスタッフに
‘23時のフライトなんだけど・・・’

瞬間、彼が
‘ウエィ、ウエィ、ウエィ’と大絶叫。

これ、いわゆるシングリッシュ(Singlish)って奴で、waitを連呼しているのだ。

もうそこからはVIP扱い、荷物をテイクケアする人が現れ、こっちはチェックイン。

ビジネスのスモーキングは満席と言われ、
(当時は恥ずかしながら)超のつくヘビー・スモーカーの私は‘それは困る何とかしろ!’

もはやギリギリに駆け込んできた‘負い目’なんてまるで感じられない遣り取りだった。

‘ギヴゥ、ヒム、ファーストクラス、ラー’

同僚がしきりにアップグレイドを勧め、私もシングリッシュで
‘イヤラ、カモーン、ラー、ユー’と促したが、結局ダメ。

タバコを吸える場所は確保するからという約束でチェック・インした。

空港内に入った時は、もう23時だったと思う。

よく目にする光景だが、カートで送ってくれる訳でもなく、
トランシーバーを持ったスタッフもついてこなかった。

‘じゃあ、ラークでも買うか(^^)/~~~’

と、慌てて免税店で購入(ヤリスギ)

ビジネスのノンスモーキングシートは2階席だった。
で、タバコを吸う時は、昔のスッチー(今の客室乗務員)が控えるギャレイでどうぞと言われた。

もう、タバコを吸うのが目的なのか彼女等との会話が目的なのか・・・(^_^.)

話によると、JALのあの便は定刻に離陸すると、成田に早く着き過ぎるらしい。
今は分らないが当時は騒音規制の問題で、朝6時前の着陸が許可されていなかった。
上空で着陸待ちをすることになるくらいなら、出発を遅れさせるのが常套手段だったらしい。

てな訳で、A型の私が30分前になると、意外と強かった例を挙げたが、
あの時以外は、余裕を持ってラウンジでマターリするのが常だった。

そんな私も、心臓をやってからは、国内線も含めて一度も飛行機に乗っていない。
2002年に切れたパスポートもリニューしていない。

‘気圧の影響と密室感がなんとなく恐怖なんだよねぇ’

ところで、私がギリギリに駆け込んだ時にたむろっていた人々は、
約2時間後のフライト待ちの‘模範的な’団体客だった(笑)

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