2005年10月8日土曜日

RJが招いた暗雲をスモールが払い、一時は光明さえ見えたのに最後はどしゃ降り~ヤンキースよ、踏ん張れ~

このシリーズで最も勝ちが期待されていた、ランディ・ジョンソンだったが、
地区シリーズ7連敗中のジンクスが生きていたのか、無残に炎上した。

初回に2アウト後、このシリーズ不振のアンダーソンに3ランHRを浴びた。
3回には、好調のベンジー・モリーナに、やはり2アウト後2ランHRを喰らった。

この時、既にスタンドの一部では‘スモールコール’が沸きあがっていた。

結局、4回、1アウトも取れずに1,3塁のピンチを招き、そこでスモールに交代。

マウンドを降りるRJには容赦の無いBooooooの嵐だった。

1失点は当然覚悟の場面で登場のスモールだが、彼はやってくれた。
先ずは三振を奪い、次のフィギンズのの強烈なセカンド・ゴロを、
あのカノーが超美技でダブルプレイ。

なんと零点で凌いだ。

‘スモールが出てくると明らかにチームのモーメンタムが変わるな’

それは直ぐに、攻撃にも現れた。
先頭の松井がレフトへHRを放ち流れを作ると、なんだかんだでこの回に4得点し、
尚も2アウトで1,3塁。

シェフの鋭いライナーはセンターを直撃する。

しかしそこに居たのは、第2戦松井の3塁線の当たりを止めたフィギンズ。
今日はセンターで先発だった。
失敗すれば2点覚悟のダイヴィング・キャッチを成功させた。

LAA側からすれば、あれが流れを止めたプレイになった。

しかし、スモールがあっさり三者凡退でのりきると、四球で出塁の松井をカノーが帰す。
同点のホームインをした松井は、滑り込んだまま小さくガッツポーズ。
次打者のバーニーに気合を入れた。

‘おぉ、あの2003年のボストン戦のゴジ・ジャンプを思い出すな’

そのバーニーがきっちりと犠牲フライを打って終に逆転した。

そのまま、簡単にはいかないだろうと承知していながら、
スモールの持つ‘神秘の力’に改めて感動し、頭の中ではブログのタイトルを考えていた。

‘スモール・ベースボールより強かったスモール、ソーシアは涙目’

6回表、スモールは4安打を打たれ2失点、逆転を許した。

その裏、2アウト満塁のチャンスを作り、バッターはシリーズ・チーム打点王のカノー。
しかし、初球をあっさりレフトフライに倒れ得点ならず。

地元紙の中には、相手ピッチャーが四球に悩んでいたのに、
カノーが初球を簡単に打ってしまったことを責めている記事があったが、
それは典型的な結果論だろう。

7回にはゴードンを投入するが失敗、ライター、プロクターも当然のように失点し、
一転して緊張感のないゲームになりさがった。

贔屓目無しに、松井はチームで一番踏ん張っている、と思う。

もう後がないのは事実だ。
しかし、今年のレギュラーシーズンの苦しさを考えたら、そしてそれを乗り越えてきたことを思えば、
まだまだ十分にチャンスはある。

Tomorrow is another day.

Grind it!

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