私はその全ての試合をライヴで観戦した。
そしてその試合全てに、松井秀喜がいた。
一日のほとんどをベッドで過ごすノー・イヴェントな私の人生で、
日々のヤンキースの戦いぶり、松井秀喜の活躍こそは、常にメイン・イヴェントだった。
今年から始めたブログのお陰で、より多くの人々と気持ちを共有することが出来た。
松井がHRを放ったり、ヤンキースが劇的な勝利をした時の喜びのシェアは勿論だが、
私は、寧ろヤンキースの低迷を嘆き、松井の不振を心から憂慮して
悲しんでいる人々の記事を目にすると、より共感した。
全試合を観る事によって、或いはより多くのファンと知り合うことによって、
今年の私は、よりディープにヤンキースと関わりあった。
明日、ヤンキースの試合は無い。
ヤンキースの秋が終った事を知り、突然、私も秋を感じている。
更なる高みを目指し
それが宿命づけられて
運命づけられて
しかしながら今年も
到達できなかった
終盤にみせた力は
期待以上にたくましく
粘り強く
しかしながら
到達できなかった
高みを極めようとするが故に
敗北感に苛まれて
いるかもしれない
君を
戦いの最後の役を演じ
自分を責めて
いるかもしれない
君を
麓から見守っていた
わたしは
こころからの敬意と謝意をもって
透明な秋の薄暮に佇んでいる
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