‘夏の蕎麦は犬も喰わない’と言われるが、逆に今の季節には待望の新蕎麦を堪能できる。
桜前線とは逆に、北海道から南下するのが新蕎麦の収穫だ。
最も早い店では、北海道産の粉を使い、9月の中旬から新蕎麦を提供するようだが、
当地では、10月に入ってからだ。
こちらに住み始めて4年を過ぎるが、最初の2年ぐらいで30数軒の蕎麦屋を試し、
味的に堪えられる店は、ほんの4軒。
そのうちの2軒を主に利用している。
今日もそのうちの1軒に行ったが、ここはもう1軒の江戸風と違って、やや田舎風。
それでも‘挽きたて’‘打ちたて’‘茹でたて’を売り物にしている。
但しこの店は、わさびが100%粉なので、いつも通りに、家を出る前に本山葵をおろし、
それを密閉容器に入れて持参する。
蕎麦屋には車で15分足らずで到着するが、山葵は‘卸したて’より、
容器の中で別の風味が熟成されるような気がする。
普段は平日にしか行かないが、今日は駐車場にベンツが2台、黒塗りが1台、
東京の有名蕎麦店では当たり前の風景だが、ここでは珍しい。
‘新蕎麦を狙って、金持ちがやってきてるのかな’
店内は満員だった。
前回よりは美味く感じたが、去年ほどは美味く感じなかった。
‘米と同じように、その年によって収穫量だけでなく、味の優劣が結構あるのかな’
おぞましいのは、折角の新蕎麦の香りを、ぶち壊す煙草の臭い。
‘吸う方も問題だが、禁煙にしない店側にも問題ありだな’
因みに、もう1軒の江戸風の店は禁煙だ。
新蕎麦が始まって以来、ここ2週間で蕎麦屋に4回出動している。
1年を通じてコンスタントに蕎麦屋には行くが、素直に、新蕎麦を味わえる今の時期が
一番美味いと感じる。
‘新蕎麦は美味いうちに喰え’
‘新蕎麦’もそうだし‘新米’もそうだし、或いは場合によっては‘新婚’もそうだが、
本当に美味しく感じる賞味期間は、案外短い。
まあ、蕎麦や米のいいところは、1年経てばまた確実にフレッシュで美味いものにお目にかかれる。
‘そこが結婚とは、致命的に・・・(-_-;)’
さあ、蕎麦屋へ急げ!
2005年10月16日日曜日
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